22年目の曽ヶ端準が鹿島で叶えたいピュアな野望。内田篤人との対談で明かす
FC東京戦で今季初先発した鹿島のGK曽ヶ端準。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
小学2年生でGKを始めたキッカケは――。
鹿島アントラーズの選手がサポーターの質問に答える「You TUBE」での連載企画「【LIXIL】鹿島アントラーズ The Relay 選手だけのトークセッション」でDF内田篤人が司会を務め、このほどGK曽ヶ端準が”パートナー”で登場。二人がランダムな質問に、対談形式で語り合った。
そのなかで、曽ヶ端に寄せられた質問は「GK以外でプレーしたいポジションは?」。二人は次のように語り合った。
内田「ソガさん、ずっとキーパーですか?」
曽ヶ端「そうだね。小学2年でサッカーを始めて、2年の終わりからキーパー。ほぼずっとキーパーだね」
内田「良かったですか、それで?」
曽ヶ端「しょうがない、だって技術がないんだから。それしかできない」
内田「コーチに言われて、とかですか?」
曽ヶ端「いや、違う。キーパーがいないから誰かやらないか? と言われて3人ぐらい立候補して。で、最後まで残ったのが俺だった」
内田「そんな聞いたことなかったですよ、ソガさんのキーパー列伝」
曽ヶ端「列伝じゃないよ」
そしてその流れで、内田が「やってみたいポジションはあります?」と聞くと、曽ヶ端は次のように即答した。
曽ヶ端「点は取りたい」
内田「FWっすか!」
曽ヶ端「ポジションはどこでもいいから。点は取りたいって、俺はずっと言っている。サッカー選手である以上、やっぱり点は取りたいよ」
そのように司会進行を務めた内田の”アシスト”により、プロ22年目、GK歴30年目になる大ベテランの曽ヶ端のピュアな想いを引き出した。
この動画ではさらに、「心に残っている試合は?」「プロ選手であり続ける大変さは?」「サッカーをしていて快感なプレーは?」といった質問に二人が時に真面目に、時に笑いをまじえて答えている。
GKクォン・スンテが4月9日のACL慶南FC戦(〇3-2)で負傷を負ったため、曽ヶ端は4月14日のFC東京戦で今季リーグ初先発を果たした。しかし1-3の敗戦を喫してしまい、試合後は「(開始早々に失点を喫し)そこから相手の形がすごくできてしまった。そこから同じような形でカウンターから二つ追加点を奪われてしまった」と悔やんでいた。
鹿島で17冠を獲得してきた39歳の曽ヶ端の力が、今季タイトルを掴むためには変わらず必要だ。そして、これまでプロとして公式戦670試合以上のピッチに立ってきた鹿島の歴史を最も知る男に、果たして――ファーストゴールを決めるシーンが「令和」の新時代に訪れるのか!?
文:サカノワ編集グループ