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安部裕葵がU-20W杯で「鹿島の名を世界へ」。先輩内田篤人の心配は…

U-20日本代表での安部裕葵。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「自分が頑張ることで、鹿島アントラーズの名前を広められる」

 U-20日本代表候補のトレーニングキャンプが4月14日から16日まで行われた。その最終日の日本大学選抜との練習試合で、MF安部裕葵(鹿島アントラーズ)がキャプテンマークをつけて先発し、PKによる1ゴールを決めた(試合は1-1)。安部がその試合後、いよいよ1か月後に迫ったポーランドU-20ワールドカップ(W杯)に向けて抱負を語った。

 U-20W杯の出場権を勝ち取った昨年のU-19アジア選手権でも中心選手として活躍し、日本の影山雅永監督からは全幅の信頼を寄せられる。ケガさえなければ、U-20W杯のメンバー入りは間違いないと見ていい。むしろ、チームをいかに牽引していくか。そのピッチ上のプランを練る中心人物としても期待される。

「(1-1に終わった練習試合は)今回の合宿ではセットプレーの連係などみんなの考えを擦り合わせたことが中心で、そういった中での失点がなかったことは良かったと思います。(安部自身は)鹿島というチームでの経験値は武器だと思っているので、このチームに還元していきたいです」

 安部も影山監督からの信頼は感じている。

「信頼されていることも理解しています。影山監督をはじめスタッフの期待に応えられるように、それに行動や言動も考えていきたいです。(U-20W杯)この大会は世界中から注目され、若い選手たちだけで戦えるサッカーならではの大会。これからの未来。これから日本サッカーを変えるためにも、重要な大会になっていくと思います」

 また、2007年のカナダU-20W杯では、鹿島の先輩である内田篤人がベスト16入りを果たしている。その内田からは、「(本大会のメンバーに)選ばれた場合には、『5月からいなくなるの?』とは言われています。それ以外は、あまり話していなくて、『頑張ってこいよ』とは声を掛けてくれています」とのことだ。

 鹿島は負傷などで戦列を離れている選手が多いだけに、安部が5月から約1か月、チームから離脱することになれば、戦力的には痛手となる。もちろん、それはどのチームにも言えることだが……。

「自分が頑張ることで、鹿島アントラーズというチームの名前を広めることも可能です。日本であり、鹿島アントラーズにもいい影響を与えられるようにやっていきたいです」

 鹿島の10番は、このチームでも10番を付けてきた。チームの中心として、インパクトを残す活躍を見せ、「KASHIMA」と「Hiroki ABE」の名前を世界に轟かせる。そのための準備は、しっかりと鹿島で積んできた。その自信をポーランドで思い切りぶつける。

文:サカノワ編集グループ

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