各国に広がるポドルスキの浦和ボールボーイへの暴言問題
浦和戦で先発したポドルスキ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ドイツ、オーストリア、ポーランド…。ドイツ語で日常的にはあり得ない言葉。
[J1 8節] 浦和 1-0 神戸/2019年4月20日/埼玉スタジアム2〇〇2
ヴィッセル神戸のFWルーカス・ポドルスキが4月20日の浦和レッズ戦、59分にボールがタッチラインを割ってスローインのボールをボールボーイ(ボールパーソン)に要求する際、ドイツ語で暴言を履いていたことが、各国のメディアで話題になっている。
ピッチ脇に設置されたマイクがその声を拾っていた。ドイツの『シュポルト1』電子版は「ポドルスキがボールボーイを罵る」と題した記事を掲載し、ポドルスキが「Gib ihn mir in die Hand, du H…sohn! (手元によこせ、この〇〇〇の息子!)」と言ったことが把握できると伝えている。
実際『DAZN』でも聞き取ることができる。ちなみに、一般的に使われている「クソ!」などと比べものにならないぐらい卑猥で、日常的には人に対して語ることのない表現だ。少年に対し「Sohn=息子」という言葉を使ってしまっているところも非常に残念だ。
オーストリアの『シュポルト24』電子版も、「音声マイクが33歳の叫びを拾った」として、この記事について紹介している。さらに、ポドルスキの出身であるポーランドのタブロイド紙『スーパーエクスプレス』電子版でも、「選手はたびたび感情的になって度を越えた行為をしてしまうことがあるが、ポドルスキのそれは明らかに境界を超えたものだ」と叱責している。
そのように今回の問題は、各国の報道が発端で、日本でも知られることになった新たなケースと言える。確かに日本人には分からない内容かもしれないが……。週明け、Jリーグやクラブの対応にも注目が集まる。
文:サカノワ編集グループ