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「俺のゴールです」川崎FW知念慶また決めた! ダミアンから公式記録変更

同点ゴールはレアンドロ・ダミアン(9番)が決めたかと思われたが、記録は知念慶(20番)に!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「あそこへ突っ込んでいける。まさにストライカー」と中村憲剛は二人を絶賛。

[ACL GS4節] 川崎 2-2 蔚山現代 /2019年4月23日/等々力陸上競技場

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ4節、川崎フロンターレが執念の同点ゴールを決めてみせた。82分、小林悠の強烈なシュートがGKオ・スンフンが前に弾く。そのこぼれ球に飛び込んだのが、途中出場のレアンドロ・ダミアンと知念慶だった。

 レアンドロ・ダミアンがスライディングで流し込んだところ、一緒に走り込んでいた知念が最後にボールの上から触れて押し込む形に。

 等々力陸上競技場ではレアンドロ・ダミアンのゴールだとアナウンスされた。しかし、その後、アジアサッカー連盟(AFC)は、知念のゴールと公式記録を発表した。リーグ4試合連発中の24歳のストライカーが、このACLの舞台でも勢いを持続させ、今大会初得点を決めた。

 まだどちらのゴールなのか最終的に分からずにいるなか、選手が取材に応じるミックスゾーンに現われた知念は「最後触ったので、俺のゴールです」と主張。「(もしもレアンドロ・ダミアンのゴールであったら)次はきれいに決めます」と語っていた。

 一方、レアンドロ・ダミアンは「2トップの二人がゴールへ貪欲に向かったからこそ生まれたゴール。誰が取っても1点は1点。自分が試合に入る前からいい展開になっていたので、そこに入ってゴールを決められて嬉しかったです」と、チームで奪った価値ある執念の同点ゴールを喜んだ。

 また、中村憲剛も「あそこに突っ込んでいけるのは、まさにストライカー。二人と(小林)悠がいれば何かが起きる。こうした形がこれから増えていくと思います。いろんな選手を出しながら点を取っていきたい。どのチームも守りを固めてくるので、みんなでこじ開けていきたいです」と、レアンドロ・ダミアン&知念慶の”ツインシュート”によるゴールを喜んだ(中村も「ダミアンじゃないの? (知念の記録になったようだ)二人で話し合ってもらえばいいや(笑)」と語っていた)。

 チームの想いが詰まった意地の一撃となった。

 Hグループは、蔚山現代が2勝2分の勝点8で首位。川崎は1勝1分2敗の勝点4で3位。

 川崎は次節5月7日(19時)、ホームで勝点1差で2位の上海上港との”大一番”を迎える。グループ突破に向けて勝利が必須だ!

リーグ戦4試合連発中の知念が、ACLでも今大会初ゴールを奪取!乗りに乗っている。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
まさに死力を尽くした一戦。試合終了の瞬間、小林悠(右)をはじめ多くの川崎の選手がピッチに座り込んだ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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