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【鹿島】センス抜群「CB三竿健斗」が魅せたビルドアップ

CBで先発フル出場した鹿島の三竿健斗。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「戦術うんぬんの前に、止めて蹴るの技術的な基本のミスが多すぎる」

[ACL GS4節] 鹿島 0-1 慶南/2019年4月24日/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズの三竿健斗がアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の慶南FC戦、センターバック(CB)として今季初めて臨み、フル出場を果たした。しかし、1失点に泣いて敗戦……。試合後は人一倍悔しさを滲ませた。

「技術的なミスが目立ち、ボールを止めて、蹴るができていない。戦術うんぬんの前の段階の話が多かったです」

 三竿はそのようにこの日のチームのパフォーマンスを一刀両断した。それでは勝てない、と。実際、ピンチもなかったが、チャンスもなかなか作り出せなかった。

 そして試合には負けた。CBとして、1失点の重さがより堪えた。

「相手はクロスやロングボールが多くなるので、ライン設定や相手を前に置いて見ることは意識していました。失点以外の場面でやられることはそこまでなかったので、もったいないゲームだったと思います」

 屈強な選手が揃うKリーグ勢に一歩も引かず競り勝ち、際どい球際でも上手く体を入れてピンチの芽を摘んだ。加えて、守から攻への切り替え役となり、最終ラインからビルドアップの起点となった。三竿頼む! と言える局面でクールにボールを奪い取り、そんな職人的な仕事ぶりで、1万人近い観衆を魅了した。

 公式戦初出場の関川郁万をしっかりフォローしながら、最終ラインを統率。さらに攻撃の出発点の役目を担った。ただ結果的には、CBとしても十分機能していた。もう1列前にいたら、もっと脅威になっていたか……というパフォーマンスを見せた。「CB三竿健斗」が選択肢になることはしっかり証明した。

「すぐ大事なマリノスとの試合が来ます(9節・28日13時/日産スタジアム)。この悔しさはピッチでしか晴らせません。多くのサポーターの前で、勝点3を掴みたいです」

 三竿は珍しく試合に負けた悔しさを静かにだが……明らかにため込んでいた。ACLでは今季三度目のフル出場を達成。次は”平成最後のJリーグ”で今季最初のリーグ戦フル出場を果たし、鬱憤を晴らしたい。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

 

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