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【東京五輪】U-24日本代表DF町田浩樹は這い上がる「バックアッパーという場所にいたからこそ」

町田浩樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

左サイドバックでもプレー、「どこでも最大限の力を尽くす」。

 東京オリンピック日本代表(U-24日本代表)が7月5日に活動を開始し、DF町田浩樹(鹿島アントラーズ)が7月6日にオンラインによる取材に応じた。当初はバックアップメンバーでの選出だったが、新型コロナウイルス感染症対策に伴うFIFA(国際サッカー連盟)の特例により、登録数がそのバックアップを含めた「22人」に拡大されて正式にメンバー入り。晴れて“日本の町田”として、金メダル獲得を目指す。

「その決定を聞いた時、とても嬉しかったです。ケガ人などがいなければ試合に出ることもできないのがバックアップメンバーでしたが、やはり試合に出られる可能性があるということで、モチベーションは高まります。そこは非常に嬉しいです」

 バックアップメンバーという立場にいた。だからこそ、この這い上がってきたスタンスをむしろ生かして、23歳のディフェンダーはチームに貢献したいという。

「(まずバックアップメンバーに選ばれたことは)悔しかったのが一番です。ただ、(吉田)麻也くん、トミ(冨安)は自分よりも非常に経験のある選手。そこは自分の力が足りなかったのだと受け止めています。ただ本当にこういう形ですけれど、バックアップメンバーという場所にいたからこそ、イレギュラーでのメンバー選出になり、そこは自信をもって挑みたいと思います」

 練習では左サイドバックでも起用された。鹿島でも経験のあるポジションだが、町田は「ポジションにこだわりはなく、試合に出られるのあれば、どこででも最大の力を尽くそうという気持ちでいます」と、あらゆるポジションをこなす覚悟だ。

 また出発前には、アテネオリンピック五輪に臨んでいる鹿島の曽ヶ端隼GKアシスタントコーチと、ちょっと話をかわした。

「ソガさんはバックアップメンバー(シドニー五輪)とオーバーエイジでオリンピックに臨んでいます。オリンピックはこういう雰囲気だよという話をしました。やはり経験した選手しか分からないこともあり、感謝しています」

 町田が金メダル獲得のため、全力で体を張って戦う。

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[文:サカノワ編集グループ]

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