日本人に“酷い顔発言”、デンベレが「地球上どこでも同様に表現」と苦しい弁解で「心から謝罪」
2019年に来日したバルセロナのウスマン・デンベレ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
TVゲームの設定が上手くいかないホテルスタッフ3人に対し…。同室で一緒にいたグリーズマンも弁解。
FCバルセロナに所属するフランス代表FWウスマン・デンベレが2019年の日本ツアーの際、TVゲームの設定のため部屋に訪れていたものの作業が上手くいかない日本人のホテルスタッフ3人に対し「酷い顔ばかりだ」などと顔をアップする画像を映しながら嘲笑していたスマホ動画が流出した。同部屋だった新加入のアントワーヌ・グリーズマンもそれに同調するような対応をしていた。その問題で、デンベレは自身のインスタグラム(@o.dembele7)のストーリーズを更新し、決して人種差別的な発言ではなかったと謝罪した。
この動画はどうやら仲間内で共有していたものが外部に流出。ほとんど視聴者のいなかったYouyubeチャンネルで“暴露”される形となった。それがイングランドメディアで報じられ、わずか数日の間に世界的な問題に発展してしまった。ホテルのやや年のいった人物ら日本人3人がフランス語を理解できないのをいいことに、「ここは本当に先進国なのか」など、大好きなTVゲームがなかなか設定されず苛ついている。
24歳のデンベレはインスタグラムで、2019年に日本で撮影された映像であると認めている。そして「どの地域かを狙ったわけでも決してありません。地球上のどこで起こってもおかしくなく、同じ表現を使っていたでしょう。私はたまたま個人的に友人との会話でこうした表現を使っていて、それは相手の出自と全く関係ありません」と、やや苦しい弁解をしている。
そのうえで「私はこのビデオに写っている人々を傷つける可能性があると認めます。心からお詫びを申し上げます」と、「心からの謝罪」をしている。
また、アントワーヌ・グリーズマンは自身のツイッター (@AntoGriezmann)で、 「私は常にあらゆる差別に反対する姿勢を貫いてきました。この数日、一部の人々が私を別人のように装おうとしています。私に対する非難には断固として反論しますし、日本の友人を怒らせてしまったら申し訳ありません」とメッセージを発信している。
2019年に来日した際、バルセロナはチェルシーFC、さらにアンドレス・イニエスタが在籍するヴィッセル神戸と対戦している。
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[文:サカノワ編集グループ]