五輪代表FW前田大然、ゴールパフォーマンスはあの敵キャラ。「2点目、3点目まで考えていなかった」
前田大然。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
左右のクロスに合わせ、さらにロンググループも沈める。
[J1 24節] 横浜FM 5-1 大分/2021年8月15日18:03/ ニッパツ三ツ沢球技場
J1リーグ24節、横浜F・マリノスが大分トリニータに5-1の勝利を収めた。前田大然はJリーグでは初となるハットトリックを達成。チームもリーグ2連勝、11試合負けなしで、首位の川崎フロンターレと勝点6差に迫った。
28分に右サイドをえぐった仲川輝人のマイナスのクロスに合わせて先制点を奪取。さらに75分には相手GKの頭上を越えるロングループ、そして83分にはエウベルの左からのマイナスクロスをヘッドで押し込み、しかも左ウイングとセンターフォワードと複数のポジションをこなしての達成だ。
「素直に、本当に嬉しいです。今日1点は必ず取ると、心に決めて試合に臨みました。それで2点目、3点目までゴールパフォーマンスを決めていなったので、そこはちょっと反省ですね(苦笑)」
スキンヘッドに2本のツノを立てた1点目のゴールパフォーマンスは――。
「あれはバイキンマンでした」と、前田は明かした。「次何をやるの? と家族や娘と話して『バイキンマンは?』という話になって、やろうと決めていました」とのことだ。
そして驚きをもたらした、正確なトラップからループを選択した自身2点目。前田は「背後はずっと狙っていて、本当にいいボールが来ました。あのような形になれば、という感覚で決めました。(センターフォワードでプレーしたい?)もちろん前でプレーしたいですが、どこで出てもいい準備ができています。左で使われる時には、(意図を)理解しています」と語った。
前田はこの3得点で、トゥールーズFCに移籍したオナイウ阿道を抜き、チーム最多となるリーグ13ゴールに伸ばした。リーグ全体ではレアンドロ・ダミアンと並んで2位タイである(1位は古橋亨梧の15点)。東京オリンピック明けの初ゴールを決めると、いきなりハットトリックを達成。このスピードスターとともに、横浜FMの勢いも加速していきそうだ。
横浜FMは次節8月21日、再びホームの三ッ沢でベガルタ仙台と対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]