【川崎】復帰した大久保嘉人が「4番」を選んだ理由
大久保は人生で初の4番を付けることに! 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
一度外から見て、「やっぱりフロンターレが好きだなと改めて思った」。
大久保嘉人がFC東京での1シーズンを挟み川崎フロンターレに復帰した。21日の新体制発表会では「昨年ちょっと移籍して、フロンターレのほぼ毎試合を外から見ていて、やっぱり好きなんだなって思いました」とサポーターに報告。一度外から見つめることで、川崎への特別な気持ちを再確認できたという。
注目は新背番号の「4」。新体制発表会のあと、彼はその理由を説明した。
「まず、できるだけシンプルにしたかった。あとはこれまで4番を付けていた井川(祐輔)(川崎に2017年まで12年間在籍)が同級生で、若い頃のアンダー世代から日本代表でも一緒にやってきた。長年フロンターレに貢献してきたので、その番号を継ぎたいと思いました。それと庄子春男さん(強化本部長)も富士通で4番をつけていたそうだったので、そこも継げるかなと思って(笑)。それと1+3で4になる」
そのように「4」に決めて経緯を説明した。サッカー人生で「4」をつけるのは初めて。
「初めてです。違和感しかない、まだね(笑)。これから慣れるようにやっていきたいです」
そう真新しいユニフォームを着た大久保は、少し照れながら語っていた。とはいえ新シーズンの前線のポジション争いはし烈を極める。大久保もレギュラーの座は約束されていない。
「ポジション争いというより、全部のタイトルを獲りに行くとなれば、それぐらいのメンバーがいないと難しい。どのタイトルを獲りに行くのか、ではなく、すべてを獲りに行く。どの試合に出ても、全部がAチームでいけるぐらいのメンバーがいれば」
一回り大人になった大久保は、そのように川崎で再び戦えることを喜んでいた。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI