【名古屋】GKランゲラックは脳震盪。風間監督「病院に向かった」
名古屋のランゲラック。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
相手選手の膝が頭部に入り、武田洋平と途中交代に。
[J1 7節] 横浜FM – 名古屋/2019年4月13日/日産スタジアム
名古屋グランパスのGKランゲラックが、相手選手との接触で頭部を打ち、31分に武田洋平と交代した。試合は1-1の引き分けに終わった。試合後の記者会見で名古屋の風間八宏監督はランゲラックの容態について、脳震盪を起こしたと説明。「病院に向かいました。大丈夫だということですが、ドクターからの詳細な報告はこれからになります」と語った。
1-1で迎えた間もなく30分を迎える頃だった。右サイドを抜け出した仲川が、中央にマルコス・ジュニオール、遠藤渓太の二人がいるなか、グラウンダーのクロスを放つ。そこへランゲラックが勇気を持って前へ飛び出し、ボールをしっかりキャッチ。しかし、逆サイドから中央に走り込んでいた遠藤の膝が後頭部を強打してしまう。
ランゲラックは立ち上がれず、ピッチでメディカルスタッフの治療を受けた。しかしスタッフと選手が「×」サインを出して交代を余儀なくされた。ランゲラックは担架でドレッシングルームに運ばれ、名古屋サポーターからは大きな「ランゲラックコール」が起きた。
交代出場した武田が好セーブを連発。試合は両チームともにチャンスを作ったものの守備陣が踏ん張り、1-1のまま試合終了を迎えた。互いに攻め合う激しい攻防は勝点1を分け合う形となった。
試合後の記者会見でランゲラックの状態について聞かれた風間監督は、次のように語った。
「脳震盪だということで病院に向かいました。(詳しい症状など)正式にはまだ聞いていませんが、人を介して聞いた話では、それほど大きいものではなく、大丈夫ではないかということです。ですが、まだドクターから確かな情報を聞いたわけではないので、これからです」
指揮官はそのように深刻そうに語った。
オーストラリア代表GKのランゲラックは開幕からリーグ6試合連続フル出場、今回が7試合目の先発だった。今季すでに3試合で無失点勝利を収めているなど安定感は抜群の絶対的な存在。まずは何より快復を待ちたい……。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI