C大阪の清武が試合後、故郷の大分サポーターへ挨拶。反応は…
C大阪の清武弘嗣。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
10年越しの古巣との初対決がJ1で実現。決着は大分に持ち越し!
[J1 9節] C大阪 0-0 大分/2019年4月27日/ヤンマースタジアム
清武弘嗣が、下部組織からプレーした大分トリニータとの”初対決”に臨んだ。
大分U-15とU-18でプレーしたあとトップチームへ昇格。2008年にJ1デビューと初得点を奪い、2年目の09年には23試合3得点と結果を残した。
しかしチームの財政危機の発覚により2009年シーズンを最後に、セレッソ大阪へ移籍する。そして大分も、清武も、それぞれの歴史を経て、今回、10年越しの古巣となる対決が、J1の舞台で実現した。
試合は両チームともにゴール前まで迫るものの、なかなかチャンスを作れない展開が続いた。シュート数はC大阪の11本対大分の6本。ホームチームがやや押し込んだが……3試合連続ノーゴールに終わった。ホームでは開幕のヴィッセル神戸戦(〇1-0)以来、勝てずにいる。
その試合後、清武がゴール裏まで赴いて、大分サポーターにあいさつする一幕があった。
彼は頭の上で手を叩き、懐かしがるように笑顔を浮かべた。すると大分サポーターからは暖かい拍手が送られるとともに、熱い「キヨタケコール」が起きた。
C大阪のロティーナ監督は試合後のフラッシュインタビューで、次のように語った。
「ボールを持つのが好きな両チームでしたが、チャンスを作れず、GKがあまり仕事をしなくて済む試合になってしまいました。チャンスを作りゴールを決めることが期待されながら、そこが一番物足りない試合でした。(先発を入れ替えたが)あまり大きな変化は見られませんでした。模索は続くと思います。物足りなさを感じますし、成長する必要があります。あまりチャンスは作られていない。あまりチャンスを作れずゴールが少ない。そこが私たちの課題です」
そのように攻撃面の物足りなさを嘆いた。
一方、大分の片野坂知宏監督は次のように語った。
「セレッソ大阪さん相手のアウェーでの勝点1は、決して悪い結果ではなかったと思います。選手も判断よくプレーしていました。ただ、ボールを動かすだけではなく、よりボックスのなかに入って仕掛けられるように、アウェーでも、厳しい試合であっても、点を取れるようにチャレンジしていきたい。最後のパスやクロス、フィニッシュの質を高めたいです」
そのようにロティーナ監督と同様、アタッキングサードでのクオリティに課題を感じていた。
文:サカノワ編集グループ