【FC東京】D・オリヴェイラが密かに教える「ダンシングPK」のコツ
FC東京のディエゴ・オリヴェイラ。写真:上岸卓志/(C)Takashi UEGISHI
対策を立てられても決められる理由。松本戦はGK村山が直前まで微動だにしなかったが――。
[J1 10節] G大阪 – FC東京/2019年5月4日14:00/パナソニックスタジアム吹田
FC東京のFWディエゴ・オリヴェイラが4月28日の9節・松本山雅FC戦、77分にPKで試合を決定づける2点目のゴールを決めた。チームはそのまま無失点で逃げ切り、2-0の勝利を収めた。
今季FC東京で2シーズン目を迎える28歳のブラジル人ストライカーは、リーグ戦チーム最多7点目を奪取。これまでチーム総得点15のうちほぼ半数を決めている。
さて、ディエゴ・オリヴェイラのPKは、短いステップと踊るようなステップを織り交ぜてゴールキーパーのタイミングを外す独特のフェイントが話題を呼ぶ。
最近は相手ゴールキーパーもそのタイミングの外し方を徹底的に研究してくる。今回は村山智彦がディエゴ・オリヴェイラが蹴る直前まで動かず、ギリギリまでキックの方向を見定めていた。
が……それでもディエゴ・オリヴェイラのほうが上回った。村山が一瞬左に動いたのを見て、逆にキックを蹴り込んでみせたのだ。
そのように”ダンシングPK”の対策は練られてきている。それでも決める自信はあると、FC東京のエースは胸を張って言う。
「PKを蹴るその瞬間に落ち着いていることがまず大切」
そのうえで、『自信の源』について、次のように語った。
「それに普段から練習をしています。チームメイトのゴールキーパーは、まさに私のスタイルや癖をよく知っています。それでも決めることは、より一段と難しいものです。そんな東京の仲間と真剣に駆け引きをするなかで、良い練習ができています。何より今日も決められて、チームに落ち着きを与えられる追加点になったので嬉しかったです」
ディエゴ・オリヴェイラは、チームメイトとの切磋琢磨により、PKに磨きをかけているのだという。
遊び心を加えながら、試合本番でも決めてしまうディエゴ・オリヴェイラのPK。開幕から7勝2分の無敗で首位に立つFC東京にあって、果たして今季あと何本決めてくれるのか――。
FC東京は5月4日、アウェーでガンバ大阪と対戦する。
文:サカノワ編集グループ