鹿島の横浜FM戦「CK未遂問題」。ルール上は問題なし…上川氏が主審の心情を代弁

鹿島の安西幸輝。※ACLより 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

安西がコーナーキックを”獲得”した直後に試合終了に。蹴らせるべきだったのでは?

[J1 9節]横浜FM 2–1 鹿島/2019年4月28日/日産スタジアム

 アディショナルタイムのラストプレー。鹿島アントラーズの安西幸輝が相手ゴールラインまで攻め上がり、止めに来た横浜FMの広瀬陸斗にボールを当ててコーナーキックを“獲得”する。しかし、そこで福島孝一郎主審は横浜FMの2-1での勝利を告げる笛を吹き、鹿島のコーナーキックが蹴られることなく試合は終わってしまった。

 鹿島としては、そこで試合終了になるのは確かに想定外であり面食らった。加えて90+4分、ファウルによって一度小競り合いが起きて、約1分間、試合は中断していた。

 こうした場合、アディショナルタイムはどのようにプラスされるべきか。また、コーナーキックは蹴らせるべきだったのか。このシーンが「DAZN」の「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、日本サッカー協会の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーが、審判の立場からの考えなどを語った。

 改めて整理すると、アディショナルタイムは「5分」の表示。その間に約「1分間」の小競り合いが起こった。そして試合終了は「96分13秒」。時間の計算上は、ルール的に問題はないと言える。

 上川氏は次のように説明した。

「(小競り合いは)ほぼ1分、対立していました。その時点で、94分30秒は過ぎています。そこで主審は『あとワンプレーぐらいで終わろう』と判断したのだと思います」

「5分」の追加時間であれば、95分から95分59秒までの間で終わらせて良いと主審に裁量が委ねられている。その間に中断時間があれば、さらに追加される。

 そういった点を踏まえ上川氏は「(コーナーキックを蹴る前の試合終了は)競技規則的には間違いないです。ただコーナーキックを蹴らしても問題なかったと思います」と語った。

 ほぼ大多数の人が『コーナーキックであとワンプレー(鹿島が決めるか、横浜FMが弾き返すか)』と思っていたなかでの試合終了に、上川氏は「ここで何十秒か伸ばすことで、PKなどが起こることもあり得ます。そう考えると、主審が試合を終わらせたいという気持ちも分かります」と私見を述べた。

 時間がないなか、鹿島はよりゴールを目指すべきだったという意見もある。とはいえ、以前は確かに何度か起きていたが、最近のJ1ではほぼ見られなくなっていた光景であったとも言えた。

文:サカノワ編集グループ

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