【U-20W杯スタメン発表】日本は鈴木冬一と山田康太のライナス封じがポイントに
鈴木冬一、宮代大聖が抜擢!斉藤と山田のポジションが入れ替わる可能性もある。(C)SAKANOWA
川崎の大砲、宮代も初先発。田川、斉藤とともに一発を狙え!
[ポーランドU-20W杯 GS2節] 日本 – メキシコ/2019年5月26日22:30(日本時間)/グディニャ
グループステージ初戦でエクアドルと引き分けたU-20日本代表が、U-20メキシコ代表と対戦する。
U-20ワールドカップ(W杯)のグループステージは4チームが6組に分かれ、上位2チームと各組3位のうち上位4チームがノックアウトステージに進出できる。そのレギュレーションを踏まえ、現状でイタリアが勝点3、日本とエクアドルが同1、メキシコが同0。日本は勝点3を掴めば、決勝トーナメント進出の可能性が一気に高まる。
日本は昨年9月の遠征でメキシコ代表と対戦しており、1−1で引き分けている。影山雅永監督は「我々の良さを出せる場面もあれば、彼らの良さが出るところもあり、本当に五分五分の拮抗したゲームだった」と振り返る。今回はU-20W杯の”本番”。メキシコは初戦でイタリアに敗れており、いずれも勝点3を狙った戦いになる。
その点は指揮官も織り込み済みで、「彼らが『負けられない』という気持ちで来る」と警戒を強める。
そんなメキシコの武器は攻撃陣。細かいパスワークと鋭いカウンターを使い分けながら、相手ゴールに何度も迫って来る。
中心を担うのが、ディエゴ・ライネス。18歳ながらすでにスペインのベティスでレギュラーの座を射止め、メキシコの将来を担うアタッカーとして注目を集めている。このチームでは4−4−2の右サイドハーフで起用され、独特の間合いのドリブルと洗練された左足でチャンスを作ってきた。
いかにライナスを封じるか。サイドハーフとSBが連携しながら、彼の良さを消せれば、メキシコの攻撃力は半減するだろう。実際に初戦でイタリアはふたり掛かりで止め、ほとんど仕事をさせなかった。粘り強い守備が売りの鈴木冬一と山田康太により左サイドのパフォーマンスが、日本の戦いを大きく左右する。
ただ、止められない相手ではない。鈴木も「日本人の選手ではなかなかいないタイプだと思う。止めるのは相当難しくなると思いますけど、と言って負けるつもりもない」と意欲を見せる。また、影山監督もテクニカルスタッフを通じ、対面する可能性がある選手にライナスのプレー動画集を渡しており、万全の体制でメキシコ戦に備えている。
日本がエクアドル戦の後半に見せた勇猛なプレーを見せれば、十分勝機はある。初先発の宮代大聖、初戦惜しいチャンスを作った田川亨介、サイドハーフ起用が予想される斉藤光毅に”一発”が期待される。ライナスを封じつつ、チャンスを確実に決め切って、大会初勝利を挙げたい。
取材・文:松尾祐希(フリーライター)