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決勝点の仲川「無我夢中だった」マリノス今季初3連勝で暫定2位浮上

横浜FMの仲川輝人。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

金曜日唯一のカード。湘南は連敗で勝率5割復帰ならず。

[J1 14節] 湘南 1-2 横浜FM/2019年5月31日/Shonan BMWスタジアム平塚

 横浜F・マリノスがエジガル・ジュニオと仲川輝人のゴールで湘南ベルマーレに2-1の勝利を収めた。横浜FMはリーグ3連勝で、この唯一のカードであったこともあるが暫定2位に浮上。一方、湘南は2連敗を喫した。

「フライデーナイトJリーグ」として組まれた「神奈川ダービー」はチケットがソールドアウトに。熱気に包まれるなか、立ち上がりから両チームともに主導権を握ろうとアグレッシブな展開になる。

 すると12分、均衡が破られる。先制したのは横浜FMだ。サイドを攻略した仲川輝人のクロスにエジガル・ジュニオが合わせ、ゴールネットを揺らす。

 しかし湘南も負けていない。44分、コーナーキックの流れから古林将太の鋭く縦に突き抜けるサイドアタックからのクロスを、武富孝介がスライディングで突き刺し、前半終了間際、同点に追いつく。

 後半も一進一退の攻防が続く。すると63分、ティーラトンの攻撃参加から遠藤渓太を経由。混戦から仲川が合わせて、アウェーチームが再び勝ち越しに成功。この仲川の今季5ゴール目が決勝点となった。

 1得点1アシストの活躍を見せた仲川は試合後のフラッシュインタビューで、次のように語った。

「(1点目のアシストは)湘南さん相手にあのスペースを狙っていて、マルコスが良いボールをくれて、中にいたエジガルに合わせるだけでした。(ゴールは)無我夢中にボールを捉えて、それが点につながって嬉しかったです。マリノスのウイングはあそこで合わせることが求められている。そこに走り込んでいたからこそ決められました」

 そのように戦術のなかで、自然と流れのなかから決められたことを強調した。

 金曜日唯一のゲームということもあるが、勝点27に伸ばした横浜FMが首位のFC東京と勝点3差の暫定2位に浮上。今季の強さは本物だ!

文:サカノワ編集グループ