【FC東京】久保建英が17歳ラストマッチで鮮やか2ゴール!
大分戦、FC東京の久保建英が今季リーグ2点目を奪取!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
もう手が付けられない!左足で股下を抜く鮮烈ショットと最終ラインの連係ミスを突き。
[J1 14節] FC東京 3-1 大分/2019年6月1日/味の素スタジアム
首位FC東京と前節まで3位の大分トリニータによる上位対決は、久保建英の2ゴールと橋本拳人のゴールで、ホームチームが3-1の勝利を収めた。前節今季初黒星を喫したFC東京だが、しっかり首位キープ。一方、大分はオナイウ阿道が1点を返すなど粘り強く戦ったものの追いつけなかった。久保は通算4ゴールと伸ばして、キリンチャレンジカップとコパ・アメリカ(南米選手権)に臨む日本代表に合流する。
6月4日に18歳の誕生日を迎える久保にとって、今回が17歳でのFC東京でのラストゲーム。そんな節目の一戦で、もやは手が付けられない華麗なる技とゴールで、スタンドを埋めた大勢の観客を魅了してみせた。
この日の久保は、状況に応じてFWの藤本憲明が降りてきて複数人でマークにつかれることも。そんな自由を奪われるなか、30分、逆に相手を2人引き寄せてマイナスのパスを放つと、フリーで放たれた室屋成がクロス。これを橋本が強烈なジャンプヘッドで叩き込んでみせる。右サイドからしっかり崩し、FC東京が先制に成功した。
さらに39分、左サイドでの相手のビルドアップのミスを突き、ボールを奪った久保がそのまま持ち込む。するとDFふたりが対峙するなか、一人の股下を抜く鋭いシュートを突き刺して、チームにとっても大きな意味を持つ2ゴール目を記録する。
そして後半アディショナルタイムの90+1分、前線に残っていた久保がティティパンのGKへのパスを奪って、試合を決定づける自身この日2点目――チーム3点目を冷静に決めた。
日本代表への合流前、最後の試合で2ゴール。久保はこれでリーグ通算4点目となった。
一方、大分は立ち上がりに主導権を握った際に星雄次がGK林彰洋との1対1を迎えたものの決めきれず。ティティパン、後藤優介を投入したあとの60分、オナイウ阿道が1点を返すのがやっとだった。
久保は試合後のヒーローインタビューで、「サポーターっていいですね。力になります。前節の試合で結果を残せず、しっかり見直してFC東京らしいサッカーができました」と喜びを語った。
文:サカノワ編集グループ