【松本】前田大然&パウリーニョ執念の2発で広島から勝点1を掴む
松本のパウリーニョ。※FC東京戦より 写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
反町監督「全員の魂が乗り移ったような試合だった」。
[J1 20節] 松本 2-2 広島/2019年7月20日/サンプロ アルウィン
松本山雅FC対サンフレッチェ広島の一戦、松本のMFパウリーニョが90+5分のラストプレーで執念の左足ミドルをねじ伏せ、土壇場で2-2に追い付き勝点1を掴んだ。
柏好文に先制点を許した0-1のあと、70分、田中隼磨のマイナスのクロスに前田大然がミドルボレーで合わせ、同点に追いつく。
それでも85分、パトリックに決められて再びリードを許してしまう。しかし、松本は諦めなかった。
90+5分だった。ボールを拾い続けて、杉本が横パスを放つ。それを受けたパウリーニョが相手をかわして左足でミドルを放ち、ゴール隅に突き刺した。
試合後のフラッシュインタビューでパウリーニョは、「強い相手でしたし、ホームで勝点1を掴めたことは非常に大事なことだと思います。もちろん勝ちたかったですが、最後にとても大切なゴールを決められました」と振り返った。
そのゴールシーンについて、「最後の最後まで冷静でいられたことがあのゴールにつながりました。自分の長所でもあるミドルシュートだったので、決められました。(杉本)太郎が良い落としのパスを出してくれました。太郎の活躍も嬉しく思います」と、『冷静さ』を一つポイントに挙げた。
リーグ4試合ぶりと久々の先発起用。パウリーニョはその期待に応えた。
「出ていない期間もいいトレーニングを積んできたので、待ち望んでいました。自分のポテンシャルを見せることができて非常に良かったです」
ブラジル人ボランチはそのように笑顔を浮かべた。
また、松本の反町康治監督は「この暑さのなか1万5000人近く(1万4907人)が集まってくれて、全員の魂が乗り移ったような試合になりました」と興奮気味に語り、アルウィンを埋めたサポーターに感謝していた。
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[文:サカノワ編集グループ]