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痛恨逆転負け…松本の名波監督が挙げた琉球戦「最大のキーポイント」。J3降格圏から脱出ならず

名波浩監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

喜名哲裕監督の新スタイルに「違和感」。立ち上がりはスローゲームに――。

[J2 35節] 松本 1-2 琉球/2021年10月24日15:03/サンプロ・アルウィン

 J2リーグ35節、松本山雅FCは喜名哲裕監督の初陣となったFC琉球から伊藤翔のゴールで先制したものの、そこから2失点を許し逆転負けを喫した。松本はリーグ3連敗、琉球は8試合ぶりの勝ち星。

 松本の名波浩監督は試合後の記者会見で、次のように振り返った。

「分析の中では、富所と風間(宏希)のところでパスの出し入れを頻繁にしてくると思っていましたが、監督の交代で戦術が変わり、背後へ動き出した選手をシンプルに使おうというサッカーに変化していました。中川、風間宏矢、清武が赤嶺の周りを背後へ、背後へという意識が強かったと感じました」

 そのように琉球が樋口靖洋監督のもと貫いてきたポゼッションスタイルが一変したことで、一旦、その戦い方を見ながらゲームを進めていった。

 他にもディフェンダーの攻撃への関与など「分析とは違ったので、多少違和感がありましたが、我々はスタートポジションのブロックを少し下げたことで、ややスローな展開になったと思います。スローゲームになったのは、そういうことが原因だったかなと思います」

 そして前半は互いに探り合ったなか、後半立ち上がりにコーナーキックの流れから伊藤のゴールで先制に成功! さらにボールを奪い、ショートカウンターからもチャンスになりかけた。

 そして――。指揮官が「このゲームでの最大のキー」に挙げたのが、70分を経過したあとの劣勢時、「ウォーターブレイクをさせてもらえなかったこと」だった。

「外からも、中からもコミュニケーションを取っていましたが、ボールは出ているけれども、主審が止めにくいエリアになってしまっていました。あそこで無傷(無失点)のままベンチに戻ってきてくれていれば、また違った結果になっていたのではないかなと思います。ウォーターブレイク前のコーナーキックからの失点。チームの現状を含め、こたえたと思います」

 結果的に同点にされた直後の73分、飲水タイムが設けられた。

「チーム状況は苦しいですが、選手たちには、それでも前を向いて、最後の6週間、あきらめるつもりはまったくなく、チーム一つになってやっていこうと伝えました」

 不幸中の幸いと言うべきか、1勝できれば残留圏に復活できる立ち位置にはいる。攻撃の形がなかなか作れずにいるが、それでも伊藤が松本で3点目と当たってきた。さらに、ラッキーボーイが出てくるか――。J2残留争いは、壮絶なデッドヒートへと突入する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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