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【福岡】ペドロJとの契約撤回のなぜ?移籍の規則「12条」に抵触

鹿島時代のペドロ・ジュニオール(中央)。(C)SAKANOWA

1シーズンのうち3チームに在籍できて、2チームまで出場可。

 J2リーグのアビスパ福岡は7月23日、同16日に移籍加入を発表していたブラジル人FWペドロ・ジュニオール選手との仮契約を解除すると発表した。J3降格の危機にあえぐなか、助っ人の加入が白紙撤回される事態となったのだ。

 ペドロ・ジュニオール (PEDRO JUNIOR/本名ペドロ・ビスポ・モレイラ・ジュニオール =Pedro Bispo Moreira Júnior)は1987年1月29日生まれ、32歳。Jリーグでは大宮アルディージャ、アルビレックス新潟、ガンバ大阪などを経て、最近ではヴィッセル神戸、鹿島アントラーズで活躍。その後、武漢卓爾職業足球倶楽部(中国)、フォルタレーザEC(ブラジル)、ブリーラム・ユナイテッドFC(タイ)でプレーし、このほど今夏の移籍期間、福岡への加入が発表されていた。

 しかし、クラブは「ルールに基づき正式契約に向け登録作業を進めて参りました。しかしながら、手続きの過程で同選手の登録上の問題が発生したため、仮契約を解除することにいたしましたので、お知らせいたします」と説明。ペドロ・ジュニオールは次のようにコメントを発表した。

「登録上の関係で、2019シーズン日本でプレーできないこととなりました。 アビスパ福岡のサポーターの皆様にお会いすることができず残念ですが近い将来お会いできれば嬉しいです。

 またアビスパ福岡関係者の方々に対しては自分のことを思い出していただき本当に感謝しています。 また会いましょう、アビスパ福岡 」

「Venho declarar que por motivo de registro de contrato no Japão esse ano de 2019 não poderei estar aí , deixo meu grande abraço aos torcedores e um até breve , a diretoria do Avispa Fukuoka meu muito obrigado por lembrar de mim , até breve Avispa Fukuoka」

 また、鈴木健仁チーム強化部長は次のように説明している。

「この度は、登録上の問題でペドロ・ジュニオール選手との契約を解除することになりました。 ペドロ・ジュニオール選手の活躍を期待されていた皆さまには、大変残念なお知らせとなり誠に申し訳ございません。

 チームは、現在厳しい状況が続いておりますが、引き続き戦力補強は行って参ります。 現状を打開できる体制を整えるよう、最善を尽くしてまいりたいと思っておりますので、引き続き変わらぬご支援、ご声援をお願い致します」

 問題となったのは、ペドロ・ジュニオールが今年1月から、すでにフォルタレーザ、ブリーラムと2チームで公式戦に臨んでいたためだ。選手は1シーズンで3チームまで在籍できるが、出場は2チームまで、と定められている。

 日本サッカー協会(JFA)の「サッカー選手の登録と移籍等に関する規則」の12条(シーズン)の2項では、次のように記されている。

「選手は、1つのシーズン期間中につき、最大3つのチームに登録することができる。この期間中、選手は、最大2チームのために公式試合に出場する資格を有する。」

 ペドロ・ジュニオールは、今年1月にフォルタレーザで「1試合」に出場。その後、ブリーラムで6試合3ゴールを記録していた。この時点で、本来であれば、今季のJリーグへの移籍は認められない状況となっていた。しかし福岡がそれに気付かず仮契約を結んでしまったということのようだ。

 福岡は23節を終えて、5勝5分13敗でJ3自動降格圏の21位に低迷している。ペドロ・ジュニオールは、低迷打破への救世主として期待されていたが……。移籍期間内(移籍ウインドウは8月16日まで、最終選手登録[フリートランスファーなど対象]は9月13日まで)で、果たしてペドロ級かそれ以上のタレントを探し出し、獲得することができるか――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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