【トルコ紙】香川真司がセルタ移籍で合意!? ベシクタシュの「半額以下」で
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
イスタンブールのメディアが「香川に完全に逃げられた」。
トルコの首都イスタンブールを本拠にするベシクタシュJKやガラタサライSKなど4チームの話題を中心に扱うメディア『フォト・マック』などが8月3日、香川真司の移籍について「ベシクタシュは完全に逃げられた」と題したレポートを掲載し、スペイン1部のセルタ・デ・ビーゴへの移籍が確実だと報じた。すでにベシクタシュのフィクレト・オーマン会長が記者会見で「香川は私たちを欲していない。スペインへの思いを持ち続けている」などと発言していた。
今回の記事によると、ベシクタシュは昨季約半年間、100万ユーロ(約1億2000万円)をボルシア・ドルトムントに支払い香川のレンタルでのプレーを実現させた。今回、完全移籍での150万ユーロ(約1億8000万円)のオファーを出していた。
しかし香川はその条件を蹴り、セルタの70万ユーロ(約8300万円)でのオファーに「同意」したという。
実にベシクタシュの「半額以下」の条件である。
香川はドルトムントとは2020年6月まで契約を残すものの、クラブから事実上の戦力外を言い渡され、憧れの地であるスペインを第一希望に移籍先を探していた。これまでセルタのほか、レアル・ベティス、ヘタフェCFが獲得に興味を持っていると言われてきた。
一方、ベシクタシュはフセイン・ユジュル副会長が日本で香川サイドと直接交渉にあたるなど熱意を伝えてきた。
ただしスペインの有力紙が先月末に「香川のセルタ移籍が近づく」と報じると、セルタのフラン・エスクリバ監督は「そんなことまったく知らない。初耳だ」と驚きを隠さなかったという。すでにセルタのEU枠の選手3枠は埋まっており、そのあたりの兼ね合いが課題でもある。
また、香川の動向にも影響を与えると見られた22歳のトルコ代表アタッカーのエムレ・モルは、ガラタサライSKへの買い取りオプション付きの期限付き移籍が正式に決まった。
ただし、多くの情報がトルコ発であり、再びスペイン側は”静観”の構えである。とりあえず、今回はベシクタシュが香川獲得から撤退した――ということだけは確かなようだ。
もしかすると、セルタ以外も選択肢に入ってきているのか? さらにトルコメディアは「日本からも良い条件が届いている」とも伝えているが……。セルタのリーグ開幕は8月17日(レアル・マドリード戦)と近づいている。クラブ間の移籍期間は基本的に今月末まで。日本代表の10番が、そろそろアクションを起こすか――。
[文:サカノワ編集グループ]
Topics:Shinji Kagawa did not choose Besiktas.