中島翔哉だけカシージャス送別会に呼ばれず。ポルト優勝後も続く「不思議」
中島翔哉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
心筋梗塞の影響を考慮し、今季の出場機会はなかったが。レアル・マドリードのスタッフに就任へ。
ポルトガルリーグ優勝を決めたFCポルトの元スペイン代表GKイケル・カシージャスの送別会が7月21日に行われた。ポルト在籍5シーズン目、今季で契約満了を迎える伝説の守護神は、古巣であるレアル・マドリードのフロントスタッフに加わることが確実となっている。ただしポルトガルメディア『tvi24』は、この送別会に「選手で唯一」チームメイトである中島翔哉が参加していなかったと伝えている。どうやらセルジオ・コンセイソン監督とのピッチ上のみならず、クラブ内で問題を抱えていることが如実になったが、リーグ戦最終節とカップ戦決勝を残す今シーズン、ポルトと日本代表の「10番」はこのまま終えてしまうのだろうか。
カシージャスの送別会には、昨季までポルトでプレーし現在はアトレチコ・マドリードに所属するメキシコ代表MFエクトル・エレーラも駆け付けた。クラブが公式ツイッターで掲載した集合写真にも収まっている。
なお優勝セレモニーでは選手たちに優勝メダルが贈られ、カシージャスも同僚から受け取ったという。昨年5月に起こした心筋梗塞の経過観察を要するため、今季の選手登録を見送っていた39歳のGKは、そうしたなかでも練習には合流していた。彼は自身のインスタグラム( アカウントは @ikercasillas )で、「このメダルをくれた同僚には感謝しきれません。もちろんコーチングスタッフに対してもです。単純なパフォーマンスのようであって、私にはそうではありません」と、そのメダルの価値の重さを噛みしめている。
一方、中島は今季リーグ16試合・1アシスト、公式戦28試合・1得点・3アシストを記録している。今回の記事でも「不思議なのは中島翔哉で、モレイレンセFC戦後のセレモニーでは優勝メダルを受け取っておらず、このホテルで行われた集まりにも唯一参加していない」と、中島の“不可解”な扱いに言及している。セレモニーに参加していれば、さまざまなわだかまりも一旦解消されたはずだが……。クラブから何かしらの発表はあるのだろうか。
ポルトは7月25日(日本時間26日5時15分開始)のアウェーでのSCブラガ戦でリーグ最終戦を迎える。また8月1日(日本時間2日3時45分)には、SLベンフィカとのポルトガルカップ決勝も組まれている。あと2試合――。別メニューではあるものの練習参加しているという中島が、何かしら報われる機会は訪れるのだろうか。
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[文:サカノワ編集グループ]