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PSVが堂安律の”移籍決定秒読み”を否定「ナンセンスだ」

フローニンゲンでプレーする堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

駆け引き!? フォックスが報じる。フローニンゲンは違約金16億円を求め、その間にPSVは新たな若手を狙う。

 オランダ1部リーグの名門PSVアイントホーフェンがFCフローニンゲンの日本代表MF堂安律の獲得を検討し、オランダ国内でも「決定間近」と報じられてきた。しかしPSVは8月18日、『フォックス・スポーツ』の取材に対し、「交渉はしていない。ナンセンスだ」と否定したという。ただし一方で、「興味深い選手ではある」と関心を持っていることは認めている。オランダの『VTBL』がそのレポートを引用する形で伝えた。ただフォックスのレポートでは、PSVの誰がそのコメントを発したのかは報告されていない。

 また、オランダのサッカー専門メディア『VZ』は、今回の堂安の移籍を巡る動きについて現状を詳しく整理してレポートをしている。

 まずPSVのチーム内では、24歳のウルグアイ代表レフティのガストン・ペレイロが負傷により長期離脱に。24歳のメキシコ代表アタッカーのイルビング・ロサノが、セリエAのSSCナポリへの移籍話が浮上している。そうしたなか、PSVが堂安の獲得を進めていると報じられた。

 ただ、フローニンゲンは違約金(移籍金)をクラブ最高額の1350万ユーロ(約16億円)に設。それほどの高額では、PSVは獲得する余地がないという。

 そうしたなか、PSVは代わって、ドイツ・ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトの21歳のアルゼンチン人アタッカー、ニコラス・ゴンサレスの獲得も検討しているというのだ。彼もまた堂安と同じ左利きのウインガーである。

 先週末8月18日のリーグ3節・AZアルクマール戦(△0-0)、堂安はキャプテンとして出場予定だったが、試合前のウォームアップで頭痛を悪化させたため急きょ欠場に。周囲は移籍が関係しているのかと色めき立ち、そうしたなかで6年前からPSVが関心を示してくれているのを知っている、と堂安が語ったことが、オランダの『デ・テレグラーフ』で報じられた。

 移籍が間もなく決まりそうだ……といった報道が続いたことで、PSV側が一旦、待ったをかけたと言える状況か。いずれにせよ、水面下では、さまざまな動きが出ていることは把握できる。

 堂安は今シーズン、これまでリーグ2試合にフル出場。2節のFCトゥベンテ戦(●1-3)の84分にゴールを決めている。

 アヤックス、フェイエノールトとともに、オランダビッグ3に挙げられる名門のPSV。フェイエノールト時代の小野伸二と名勝負を繰り広げてきたPSVのOBファン・ボメル監督が現在チームを率いる。果たして、オランダに渡ってシーズン目、21歳の堂安のステップアップなるか――。 

関連記事:【論説】堂安律が掴んだ「完全移籍」の価値。10代でのオランダ行きが新たなトレンドになるか

[文:サカノワ編集グループ]

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