【鳥栖×神戸】トーレスが語るイニエスタ「16歳から一緒で最初のビッグタイトルが…」
鳥栖のフェルナンド・トーレス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2008年、EURO決勝でゴールを決めたあと、最初に駆け付けたのがイニエスタだった。そして2年後――。
[J1 24節] 鳥栖 – 神戸/2019年8月23日19:30/駅前不動産スタジアム
サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが8月23日のJ1・24節のヴィッセル神戸戦を最後に現役引退する。そのラストマッチを前に、DAZNでは「Count Down to 8.23」と題した特別コンテンツで、トーレスのインタビューを4回にわたって連載している。
その第2回「ベストゴール編」でトーレスは、最後に対戦する神戸のイニエスタについても語っている。
トーレスが人生最高のゴールの一つに挙げたがのが、2008年6月29日のEURO決勝のスペイン代表対ドイツ代表での一撃。スペインが1-0で制して40年ぶりの欧州王者に輝いた一戦、その決勝点を決めたのがトーレスだった(動画では、リバプールFC、アトレティコ・マドリード時代のベストゴールも挙げている)。
「私の人生を変えたゴールでした。パスが出た時、最初は届かないかいかなと思った。でもそこから私の特長が発揮されました。スピード、強さ、そして何より信じること。最後まで諦めず、足を入れる一瞬のチャンスを見つけることができました。私のFWとしての姿勢を明確に示すゴールになりました」
そして、ゴールを決めたトーレスのもとへ、真っ先に駆け寄ってきたのが、その試合に臨んでいたイニエスタだった。
「彼はこのゴールで、最初に私を抱きしめに来てくれました。それで2年後、今度はワールドカップ決勝で彼がゴールを決めた時(2010年の南アフリカW杯決勝、オランダ戦/〇1-0。延長116分にイニエスタが決める)、一番先に抱きついたのが私でしたね」
トーレスは笑って、嬉しそうに振り返る。
「アンドレスとは16歳からプレーし、ヨーロッパチャンピオンになれた。U-16とU-19のスペイン代表でも一緒だったけれど、最初のビッグタイトルがEUROでした。ともにキャリアを歩んできました」
トーレスの来日初ゴールが、昨年の天皇杯4回戦の神戸戦(〇3-0、84分の3点目)だった。
神戸戦で始まり、神戸戦で終わる――35歳のスペイン人ストライカーは、日本でのラストゴールを、神戸戦で決めてみせると決意を示す。
「今までにない素晴らしいゴールを、サガン鳥栖で決められればいいね」
今回ばかりはイニエスタを喜ばせるわけにはいかない。鳥栖の勝利のため、トーレスが最後の90分間、全身全霊をかけて戦う。
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Topics:Sagan TOSU vs Vissel KOBE; Fernando Torres talks about Andrés Iniesta.