【神戸】浦和とは総力戦。大﨑の状態を問われた三浦監督はため息を漏らし…
神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「結構、痛そうにしています」。勝点54で並ぶライバル対決、ACL出場権獲得へ互いに負けられない一戦へ。
[J1 31節] 神戸 – 浦和/2021年10月2日15:00/ノエビアスタジアム神戸
J1リーグ ヴィッセル神戸は9月29日に組まれたアウェーでの首位・川崎フロンターレに1-3で敗れて、リーグ3連勝を逃した。
日本代表FW大迫勇也のクロスから武藤嘉紀が先制するという幸先の良いスタートを切れた。しかし後半、川崎の猛攻に抗い切れずに3失点……。完敗と言える内容だった。
三浦淳寛監督は試合後の記者会見で、ケガ人が増えている苦しい台所事情を嘆いた。まずこの重要な一戦、セルジ・サンペールが間に合わなかった。
「本人からそういった話があって、今日の試合には帯同しませんでした。(抜擢されたボランチ二人に関しては?)攻守でバランスを取る役目を二人とも果たしていたと思います」
そして劣勢を跳ね除ける熱いディフェンスを見せていたものの、ハンドのファウルでPKを献上してしまったセンターバックの大﨑玲央は、そのあと足を傷めてピッチに倒れた。そして65分、郷家友太との交代を余儀なくされている。
その大﨑の状態について問われた三浦監督は「いやー……」と、苦しそうにため息を漏らして続けた。
「今試合が終わったばかりで、結構、痛そうにしています。(経過を見ないといけないですか?)はい」
そのように厳しい状態ではないかと危惧していた。
非常にタイトなスケジュールが続く。今度は中2日で、ホームに戻り浦和レッズと対戦する。相手は1週間のインターバルを経ての一戦だ。
指揮官は次のように浦和戦への抱負を語った。
「失点はしてしまいましたが、我々もいい形で得点チャンスがありました。それをしっかり決めていきたい。ただちょっとケガ人が多く、玲央も足を傷めてしまい、そこは総力戦。試合に出られる選手がしっかり躍動できるように、次の浦和戦へいい準備をしていきたいと思います」
プラス材料としては、ボージャン・クルキッチが状態を上げてきたこと。アンドレス・イニエスタとのバルサコンビ復活は楽しみだ。
勝点54で並ぶ両チームにとって、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の出場権を掴むためにも負けられない一戦になる。
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[文:サカノワ編集グループ]