マジョルカCEOが明かす久保建英の契約内容。出場時間の制限なし
久保建英のマジョルカへの期限付き移籍が決定。左がモランゴCEO。(C)RCD_Mallorca
来年6月までのレンタル、買取オプションはなし。
レアル・マドリードのMF久保建英が8月22日、RCDマジョルカに来年6月まで期限付き移籍することが決まった。マジョルカのスイス人マヘタ・モランゴCEOは、久保の加入について、「マジョルカにとって、パーフェクトな補強だ」と喜びを語ったという。
地元紙『Diario de Mallorca』によると、モランゴCEOはレアル・マドリードとかわした契約条件について、次のように説明している。
「出場時間の制限はありません」
「基本的には、週末(25日)のレアル・ソシエダ戦で出場することも可能です」
期限付き移籍の場合、さまざまな条件が加わることがあるが、今回はほとんど設定されていない。マジョルカの買取オプションも付帯していないということだ。
一方、レアル・マドリードに感謝するとともに、次のように期待を寄せていた。
「彼が私たちのプロジェクトに懸けてくれたことに感謝していますし、多くのことをチームにもたらしてくれるはずです。まだ彼は18歳で加入したばかり。ゆっくりと新たな環境に順応していく必要があります。ここにはスター選手はいませんが、久保にも戦力の一人となって(パドルとなって)チームに貢献してもらいたいです」
マジョルカは8月25日のリーグ2節、ホーム(イベロスター・エスタディ)でレアル・ソシエダと対戦する。開幕のSDエイバル戦とのホームゲームは、2-1で勝利を収めていた。
日本人選手ではこれまでマジョルカで、大久保嘉人(1部リーグ通算39試合5ゴール/現・ジュビロ磐田)、家長昭博(1部通算18試合2得点、2部通算7試合0得点/現・川崎フロンターレ)がプレーしていた。
久保は2001年6月4日生まれの18歳。神奈川県川崎市出身、173センチ・68キロ。FCバルセロナのカンテラ(下部組織)でプレーしていたが、クラブのFIFA規約違反(18歳以下の移籍禁止)により一旦帰国。その後、FC東京の下部組織を経てトップチームに昇格し、横浜F・マリノスへの期限付き移籍も経験し、今季FC東京でプレー。この夏、18歳になった時点でフリートランスファーとなり、レアル・マドリーへの移籍(5年契約)を結んだ。
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[文:サカノワ編集グループ]