山形が上位対決を制す!柏、14戦ぶり黒星「ここから全部決勝戦」と木山監督
山形の本田拓也。(C)SAKANOWA
まさに死闘!ネルシーニョ監督は「妥当な結果」と真摯に受け止める。
[J2 31節] 柏 3-4 山形/2019年9月7日/三協フロンテア柏スタジアム
J2リーグの31節、モンテディオ山形が柏レイソルとの上位対決を4-3で制し、5試合負けなしで暫定3位に浮上した。一方、柏は14試合ぶりの黒星。勝点62のまま、2位の横浜FCとの勝点差は7になった。
山形は立ち上がりから敵陣でのプレスが冴え、良い位置でFKを得る。すると10分に山岸祐也、20分に大槻周平と、いずれもセットプレーの流れから得点。後半に入り、クリスティアーノに決められ1点差とされたものの、58分に目の覚めるような中央突破から中村駿、さらに67分に坂元達裕の相手の裏をかく直接FKと、首位相手に計4ゴールを奪ってみせた。
それでも柏も意地を見せ、73分にマテウス・サヴィオ、76分にクリスティアーノといずれもファインゴールで1点差に詰め寄る。
ただ、そこから山形もGK櫛引政敏やDF加賀健一らを中心に一段と集中を高めて、粘り強く対応。アウェーチームが4-3で逃げ切ってみせた。
山形の木山隆之監督は試合後のフラッシュインタビューで、次のように語った。
「まず選手たちが戦い抜いてくれて、準備してきたことをしっかり出してくれました。それに本当にたくさんのサポーターが来てくれて、選手を後押ししてくれた結果だと思います。(4-3のスコアに)セットプレーからリードできて、柏が出てきてくれる展開になったのが、一つの要因だったと思います。力のある柏に粘り強く対応できました。ここからは全部決勝戦のつもりで、次もしっかり準備して臨みたいと思います」
一方、柏のネルシーニョ監督は、「いつか訪れた瞬間」と振り返った。
「ホームで4点を取られるとは考えにくいゲーム展開でしたが、これまで13試合負けなしという結果があるなか、いつかこういう瞬間が訪れるだろうと思っていました。また次の試合に向けて準備をしていくだけです。チームはよく巻き返してくれたと思います。今日は山形が私たちのミスを突き切った、妥当な結果だと思います」
そのように指揮官は、この結果を真摯に受け止めていた。
次節、柏は9月14日にアウェーでヴァンフォーレ甲府と対戦する。一方、山形は3試合連続アウェー2戦目、同15日に鹿児島ユナイテッドFCと戦う。
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[文:サカノワ編集グループ]