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【ミャンマー戦先発案】盤石布陣濃厚だがGKシュミットは組み入れるべきだ

(C)SAKANOWA

パラグアイ戦の11人をそのまま起用か?ただし…。

[W杯 アジア2次予選1節] ミャンマー – 日本/2019年9月10日/ヤンゴン

 日本代表が9月10日、ワールドカップ(W杯)アジア2次予選(兼2023アジアカップ予選)の初戦、アウェーでミャンマー代表と対戦する。最新のFIFAランキングは、日本が33位、ミャンマーが135位、アジア内では日本が2位、ミャンマーが26位(1位は23位のイラン代表)。

 森保ジャパンの発足から、ちょうど1年が経つ。今回の9月シリーズ、森保一監督は「これまでのベストメンバー」という23人を揃えた。そして5日にカシマサッカースタジアムで行われたパラグアイ代表とのキリンチャレンジカップ(親善試合)では、その23人の中でも”ベスト”と言える顔触れを先発させて、前半2ゴールを奪って2-0の勝利を収めた。

 ミャンマー戦は、大迫勇也(ブレーメン)、堂安律(PSV)、中島翔哉(FCポルト)、南野拓実(RBザルツブルク)の前線カルテットをはじめ、基本的にメンバーを変更することはないだろう。ただ、せっかく23人を招集しているのだ。選手たちの競争心を煽るとともに、今後に向けて火をつけるような采配も期待したいところだ。

 今回の一戦、先発に推したいのがGKのシュミット・ダニエルだ。

 指揮官は今回GKに、シュミットと、権田修一(ポルティモネンセSC)、川島永嗣(RCストラスブール)の3人を招集した。ただし、権田と川島は所属先で出場機会を得られずにいる。おそらく、日本代表でも十分実力を示してきた彼らのゲーム感覚などを取り戻すことにも配慮して今回招集し、パラグアイ戦で権田が起用されたと言える。その期待に応えて権田もビッグセーブを連発し、しっかり結果を残した。

 もちろん、権田も川島も、欧州の厳しい環境に身を置くことで、切磋琢磨しながら技術を高めているのは間違いない。それを日本代表でも実証していた。とはいえ一方、やはり所属先で試合に出ていない選手が起用される――というのは、決して正常ではない。

 森保監督が現段階の”ベスト”にこだわるのであれば、シント=トロイデン(チームの調子は良くないが)でポジションを掴んだシュミットを、先発としてピッチに送り出すべきだ。

 そういった視点に立つとDFは、クラブの”格”でも上をいく吉田麻也(サウサンプトンFC)、長友佑都(ガラタサライJK)、酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)のロシアW杯組に続き、冨安健洋(ボローニャFC)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、安西幸輝(ポルティモネンセSC)の中堅・若手の欧州組も所属先でレギュラーの座を掴んでいる。さらにトゥールーズFCの昌子源もいて、欧州組だけで、これだけ激しいポジション争いが行われている状況は日本代表史上初めてだ。中堅・若手組は、チャンスを掴めれば前者3人の座を脅かすようなパフォーマンスも見せて、底上げも図りたい。

 ミャンマー戦は9月10日現地時間の午後7時20分、日本時間の午後9時20分キックオフ。試合の模様は日本テレビ系列にて全国で生中継される。

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[文:サカノワ編集グループ]

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