中島に激怒したポルト監督の言い分「ゴールを狙いパスをするだけではなく」
中島に激昂するコンセイソン監督。オタビオが中島を守る。 ※「MAIS FUTEBOL」より
ヨーロッパリーグでの起用はあるか?
[EL 1節] ポルト – ヤングボーイズ /2019年9月19日/エスタディオ・ド・ドラゴン
9月15日に行われたポルトガル1部リーグ5節のポルティモネンセSC対FCポルト戦の試合後、ポルトの中島翔哉がセルジオ・コンセイソン監督から腕を掴まれて激昂された場面について、改めてコセイソン監督が言及した。
ポルトガルメディア『MAIS FUTEBAL』によると、ヨーロッパリーグ(EL)BSCヤングボーイズ(スイス)戦前日の18日に実施された公式記者会見で、コンセイソン監督は二度、中島に関する質問を受けたという。
そこで指揮官は「その話題は、私たちの個人的な会話です。私は彼の献身ぶりについて、よく理解しています」と改めて説明。そのうえで、次のように語ったという。
「私たちのコミュニケーションに関することです。彼はポルトガル語のレッスンも受けています」「芝生の管理をしているスタッフをはじめ、原則として共通するのはポルトをホームとしていること。すべての人は、いずれもトップレベルです。それでも誰もが間違いを犯すことがあります」「(試合で)ゴールを狙い、パスをするのは当たり前です。しかし、野心、決意、熱意、犠牲の精神、そういったものが日々なければいけません。私が言いたいのはそういったことです」
現役時代も熱情家としても知られた元ポルトガル代表のコンセイソン監督は、そういったことをこの会見のなかで語った。
その言葉からは、どうやら失点に絡んだシーンを発端に、中島の何かしらの態度に(おそらく勘違いし)、突然癇癪を起したことがうかがえる。ただ、二人は改めて話をして、わだかまりは解けたということだ。
もちろん日本代表でも10番をつける中島は、今後チャンスを与えられた時には何より結果が求められる。また、指揮官から求められる最低限の役割をこなせるのか、そのあたりも課題になる。
ELのヤングボーイズ戦、中島はメンバー入りするのか? ピッチに立つチャンスは訪れるのか? ポルトガルリーグとの連戦が続くなか、その起用法が注目される。
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[文:サカノワ編集グループ]