カンナバーロ監督が『打倒・浦和』に意欲「アウェーゴールを狙う」
浦和戦への抱負を語った広州恒大のカンナバーロ監督。(C)SAKANOWA
明日、ACL準決勝の浦和対広州恒大。「チャンスがあればしっかり決めたい」
[ACL準決勝 1st ] 浦和 – 広州恒大/2019年10月2日19:30/埼玉スタジアム2〇〇2
アジアチャンピオンズリーグ( ACL )準決勝の第1戦(ファーストレグ)、浦和レッズ対広州恒大戦が10月2日、埼玉スタジアムで行われる。元イタリア代表として2006年のドイツ・ワールドカップ制覇も果たした広州恒大のファビオ・カンナバーロ監督が試合前日の公式記者会見に登場し、「1点でも取れば大きい。アウェーゴールを重視している」と抱負を語った。
カンナバーロ監督はまずこの試合に向けて、「誰もシーズン当初、私たちがここまで勝ち上がれるとは思ってもみなかったでしょう。非常にタフな試合になりますが、準備をしっかりしてきました。メンタル的にも、フィジカル的にもいい試合を見せられると信じています」と意欲を示した。
広州恒大は今季のACL、グループステージでサンフレッチェ広島(第1戦/〇2-0/ホーム、第2戦/●0-1アウェー)、鹿島アントラーズ(第1戦/△0-0/ホーム、第2戦/△1-1アウェー)と、日本勢とは五分五分と言える結果を残してきた。
「今季は中国リーグでスタッツ的にもトップの成績を収めています。守備でも攻撃でも、ここまでやってきたことをただ続けるだけです。(今日は中国の建国記念日だが、何を思うか?)70周年の盛大なセレブレーションをTVで見てすごく感動した。試合は翌日になるが、しっかり最高の結果を残して帰りたい」
広州恒大で2シーズン目の指揮を執り、目下中国リーグ1位に導く。今年は一時中国代表監督とも兼任していた指揮官は、あくまでも「これまで通り」に戦うことを強調した。
「浦和はアジアチャンピオンズリーグでとても経験のあるチーム。しかも二度優勝している。今年Jリーグでは苦しんでいる印象を受けるが、たくさんの選手を知り、たくさんの試合を分析してきました。そのファイティングスピリットをリスペクトしています。彼らのような大きな相手と戦うことは、私たちにとって大きなモチベーションになります。それを生かしてしっかり戦いたい。明日は180分のうちの前半になるので、しっかり結果を残したい」
そのように浦和への特別な思いを語った。そしてシンプルに、アウェーゴール奪取を目標に掲げた。
「1点でも取れば大きなアドバンテージになります。この大きな舞台では、アウェーゴールを特に重要視しています。チャンスがあればしっかり決めて、次の試合につなげたい。普段と変わらずゴールを目指すだけです」
2013年、2015年以来のアジア制覇に挑む。イタリア代表の鉄壁を築いたカンナバーロ監督率いる広州恒大が、浦和の前に立ちはだかる。
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[取材・文:塚越始]