【浦和 – 清水】なぜ見逃された?松原后はハンドの反則が妥当
浦和対清水戦の問題のシーン。ボールは肩より上の腕に当たっていようだが……。※DAZNの中継画像より
JFA審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長が『DAZN』のJリーグジャッジリプレイで解説。
[J1 28節] 浦和 2-1 清水/2019年10月6日/埼玉スタジアム2〇〇2
浦和レッズ対清水エスパルスの1-1で迎えた63分、浦和が攻め込んだ際にゴール前で、ボールが橋岡大樹と競り合った松原后の頭に当たったあと振り上げた左腕に当たった。”故意”かどうかは本人しか分からないが、後方にいた橋岡にボールがこぼれるのを手で阻止した形になった。しかし福島孝一郎主審は笛を吹かずにプレーを続行。その後、スローインでプレーが止まった後も、副審などと協議せず、浦和の選手たちの抗議も聞き入れなかった。
国際サッカー評議会(IFAB)の通達により改定された2019-20シーズンの新ルールでは、「ボールが体に当たったあとに手や腕に触れた場合はハンドにはならない」とする一方、「肩より上がった手(腕)にボールが当たった場合、自動的にファウルになる」と規定されている。
このシーンについて、日本サッカー協会(JFA)審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長が10月8日に更新された『DAZN』のコンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で解説した。オリバー氏は「ハンドのファウルでPKを与えるべきだった。イエローカードが出る可能性もあった」と誤審であったことを認めたうえ、なぜ、見逃されたのかを次のように説明した。
「主審はこの状況をしっかりと見てはいました。ただ、(ボールと手の)接触は、もっと下の位置にあったと感じたのでしょう。腕への接触は確認していたものの、高い位置であったことが見えなかった。VTRのスローモーションで見れば、その判定は分かるのですが、実際のプレー中のコンマ何秒かの中で見極めるには難しいところがありました」
なお、ハンドのファウルでPKが与えられていた場合、ドグソ(決定機阻止)になるとは言えず、オリバー氏はイエローカードが妥当だろうと見解を示した。
ペナルティキックが与えられるなどゴールにかかわるシーンでもある。そのため、もしも導入されていた場合には、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入するシーンでもあった。
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[文:サカノワ編集グループ]