GK朴一圭が実感するマリノスのベクトル。向かうのはゴールの先の「優勝」

横浜FMの朴一圭。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI ※写真はEURO JAPANカップより

首位・鹿島、2位・FC東京と勝点1差に。

[J1 29節] 横浜FM 3-1 湘南/2019年10月19日/ニッパツ三ツ沢球技場

 横浜F・マリノスのGK朴一圭は、左足関節靭帯損傷からの復帰後リーグ3試合連続フル出場を果たし、チームを連勝(2勝1分)に導いた。横浜FMは17勝8分4敗(54得点・34失点)で勝点55に伸ばし、首位・鹿島アントラーズ、2位FC東京と勝点1差の3位につけた。

 開幕当初は飯倉大樹がゴールマウスを守り、6節から今季加入した朴がポジションに付いた。ただ朴自身も右眼窩内側壁骨折と靭帯損傷で二度戦列を離れている。その間、飯倉(ヴィッセル神戸)、杉本大地が守り、そうしたなかで横浜FMは上位をキープしてきた。GKのポジションだけを見ても、松永成立GKコーチのもとで、切磋琢磨し合えていることが分かる。

「湘南さんのプレッシャーは強度もあり、多少ミスをしても仕方がない、というぐらいの気持ちで臨んでいました。しっかりボールは動かせていました。それを跳ね除けるぐらいの強い気持ちで臨めたことが、この結果につながったのかなと思います。(後方から見ていて横浜FMの選手たちは)すごく頼もしく映っています。しっかりセカンドボールを回収し、ボールを収められればカウンターへ、という意識をみんなが持てていて、それをピッチで表現できています」

 朴はそのように語り、「試合ごとに、チームも、個人的にも成長できていると感じます」と手応えを得る。

 そして、チームの一体感を感じる。それは勝利のさらに先――優勝に向けての一体感でもあるという。

「残り5試合、自分たちも優勝を狙えるポジションにいて、『目標は優勝なんだ』と、試合に出ている選手、出ていない選手、そこは関係なくベクトルが同じ方向に向いています。ケガ人が出た時のインターバルで、ちょっとコミュニケーションを取ってより改善する。それが試合のみならず、練習中からできています。だから今日だけではない。優勝をしっかり意識できていることが、行動や言動にも表れているのではないかなと思います」

 練習中も、試合中も、ただ、走っているだけではない。頭(思考)もフル回転させている。限られた練習時間の中、給水など中断した時にも。それがチーム全体としてできている。

 そうしたなか、朴も納得のプレーができたと”合格点”を与えた。

「次第に足の調子が良くなっています。調子が上がってきていたことで、練習の強度も上がってきている。復帰から3試合目、やっと今日、自分らしいプレーを出せたかなと思っています。すごく有意義な一日でした」

 ついに首位の鹿島、2位・FC東京と勝点1差で3位に。ここから残り5試合、ヒリヒリするラストスパートへと突入する。

「ミスをしても引きずらず、どんどんチャレンジして、前向きに強気な気持ちでマリノスのプレーを体現していくことが大切」

 今季FC琉球から大抜擢で加わり新守護神になった背番号「1」はそう語る。そして最後尾から見つめるトリコロールの選手たちの背中に、威風堂々とした確かな自信を感じ取っていた。

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[取材・文:塚越 始]

Topics: Yokohama F・Marinos 3-1 Shonan Bellmare.PARK Ilgyu gains confidence by winning.

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