【ドイツ紙】ポドルスキの「ケルン復帰ない」。Jクラブ移籍も!?
神戸のルーカス・ポドルスキ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ケルンはアンバサダー就任を打診。特別試合も準備。
[J1 29節] 神戸 1-3 FC東京/2019年10月19日/ノエビアスタジアム神戸
ヴィッセル神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが10月19日のFC東京戦、60分から途中出場し、5月26日の湘南ベルマーレ戦(〇4-1)以来、約5か月ぶりの戦列復帰を果たした。しかし試合は1-3で敗れ、ポドルスキーはシュート1本を放ったものの、決め切れなかった。
ドイツのケルンで発行される新聞『エクスプレス』はこのほど、この元ドイツ代表の34歳のアタッカーに関するレポートを掲載。本人は古巣であるブンデスリーガ1部の1FC.ケルンへの復帰を希望しているものの、「選手としての復帰」についてクラブは意向がないということだ。
2012年にポドルスキがケルンを離れて以降、サポーターにとって、彼のことほど挙がってきた議論のテーマはないという。そうしたなか、クラブは大使(アンバサダー)としての復帰について打診してきたことはあるそうだ。ただし、彼はより「アクティブ」な役割を望んでいるという。
そういった経緯もあり、今のところ、クラブは選手としての復帰は考えていないようである。一方、神戸を退団したあとの動向によっては、「お別れのための盛大な試合」も準備しているそうだ。
もちろん、クラブにとっては大切な”レジェンド”である。ケルンのヴェルナー・ヴォルフ会長は、「ルーカスはワールドワイドなスター。ケルンにとって、さまざまな扉を開けて、より素晴らしい絵を描いてくれる」と、そのカリスマを必要としている。
つまり、ポドルスキが現役続行を希望するのであれば、ケルンとしては見守る。現状では、選手としてのケルン復帰はないということだ。
ポドルスキはこのほど『ビルト日曜版』で自身の神戸での去就について、「これまで神戸の強化担当者からのコンタクトはなく、おそらく日本での生活は契約満了となる年末で終わるだろう。だからどういった市場があるのかは今、気にかけているところだ」と2020年1月で満了を迎えたあと、契約が更新されないようだと見解を示していた。
また、ケルン復帰については、「それは僕の心の声(Herzensangelegenheit=心の中に留めている、とても大切なこと)として常にあること。ただ、それは二面性がある。一つはそのように望んでいること、しかし一つは過去に大きく状況は変わってしまっているということ」とも語っていた。
本人は2020年の東京オリンピックでのドイツ代表へのオーバーエイジでの参加を希望している。現在神戸は天皇杯を勝ち上がっており(23日に大分トリニータと準々決勝)、優勝すればアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる。となれば、状況も変わってくるか。いずれにせよ、シーズン序盤はルヴァンカップもあるなど試合数は多く、あと1年や半年、神戸と契約を更新する可能性も残される。あるいは――東京五輪を見据えれば、Jリーグ他クラブへの移籍もあり得るか。
その必殺の左足が火を噴くゴールシーンを、神戸や日本のみならず多くのファンが待ち望んでいる。
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[文:サカノワ編集グループ]