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吉田不在のサウサンプトンに辛勝、ベップは何を思ったか?

マンチェスター・シティのグアルディオラ監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

前節の大敗を経て、吉田はマンチェスター・C戦で5試合ぶりにスタメンを外れる。

[プレミアリーグ 11節] マンチェスター・C 2-1 サウサンプトン /2019年11月2日/エティハド・スタジアム

 マンチェスター・シティ対サウサンプトンFCの一戦、サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也はベンチ入りしたものの、出場機会を得られなかった。試合はアウェーのサウサンプトンが先制したものの、試合終盤に逆転を許して、結局1-2で敗れた。

 サウサンプトンは開始13分にゴールキーパーのエデルソン・モラレスのキャッチミスに、ウォールド・プラウズが反応して先制点を挙げる。その後も粘り強く守り続けたが、70分にセルヒオ・アグエロ、85分にカイル・ウォーカーに決められ、1-2と逆転負けを喫した。

 レスター・シティFCに0-9の大敗を喫し、その後のミッドウィークに組まれたマンチェスター・Cとのリーグカップでもターンオーバーのメンバーではあったものの0-3の敗退。今回、てこ入れのため、吉田が5試合ぶりに先発から外れた。

 そしてプレミアリーグ2連覇中の相手に、もしかすると勝利も――というシチュエーションまで持ち込んだ。が、終わってみれば、勝ったのはマンチェスター・Cだった。

 ペップ・グアルディオラ監督は、今回のサウサンプトンをどのように思ったのか? 指揮官は試合後の記者会見で次のように語っている。

「2年前にここで対戦した時、アディショナルタイムのゴールで私たちが勝利しています。今日の試合もそれと似たような展開になりました。2年前もサウサンプトンの1本の枠内シュートで点を取られましたから。

 私たちは我慢強く、そして攻撃的に戦い、テンポも試合開始からとても速かった。相手は11人でブロックを引いて、我々をボックスの中に侵入させることを許しませんでした。スペースも、なかなかなかったです。ボックスの中の人に人数をかけたかったですが、それはほぼ不可能でした。

 そのような状況で我慢をしながら、継続性をもって戦った結果、逆転できました」

 自陣を徹底して固めてきたサウサンプトンに対して手こずったものの、この結果は妥当だという考えを示していた。

 サウサンプトンは2勝2分7敗(10得点・27失点)でチャンピオンシップ(2部リーグ)降格圏の18位に低迷している。次節はホームでエバートンFCと戦う。また、マンチェスター・Cは次節アウェーで首位リヴァプールとの大一番を迎える。

 サウサンプトンとしては、失点を減らす、という成果は得られた。しかし、ほとんどベップに指摘されたように、ほとんど攻撃が機能しなかった。そうしたなか、吉田のフィードなどビルドアップ力が、どのように必要とされていくのか。そのあたりがスタメン再奪取へのポイントとなってきそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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