【浦和】ACL決勝へ興梠慎三が誓う「もう、やるしかない」
浦和の興梠慎三。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
12試合8ゴールのエース、「2年前より強くなっている」とアル・ヒラルを警戒。
[ACL 決勝 1st] アル・ヒラル – 浦和 /2019年11月9日19:30(日本時間10日1時30分)/サウード国王大学スタジアム
浦和レッズのFW興梠慎三が11月5日の川崎フロンターレとの試合後(●0-2)、アジア・チャンピオンズリーグ( ACL )決勝のアル・ヒラルとのアウェーでの第1戦に向けて、改めて決意を口にした。
「2017年はこの埼スタで無敗と、ホームで強かった。でも今年はアウェーで勝点を拾って、つなげてくることができました。だから何とか、引き分けでもいいので、もちろんそのうえでアウェーゴールを決めて、『1点』は取って帰ってきたいです」
アル・ヒラルは2年前の決勝で戦った相手である。しかし、監督は当時のラモン・ディアス氏からルーマニア人のラズヴァン・ルチェスク氏に交代している。そして前線には、フランスリーグ通算178試合64ゴールを記録している34歳のストライカー、バフェティンビ・ゴミスが入った。
「2年前のあの時とはメンバーは少し代わって、当時より少し強くなったと感じます。
でも、僕らがACLに懸ける思いは強い。僕らには、このACLしか獲得できるタイトルは残っていません。もちろん(Jリーグなどと)モチベーションはあまり変わってはいけないかもしれないけれど、ここに懸ける思いはすごくあります」
川崎との試合後、途中出場した興梠も、もう少し体に負荷をかけておこうと、リザーブの選手たちとともにタッチライン沿いを時間をかけてランニングしながら往復して汗を流した。もう気持ちは決勝へと切り替わっていた。そのための準備もすでに始まっていた。
ここから、チームとしてコンディション面で、どういったことを気を付けたいか。エースは「そこは大丈夫」と強調した。
「この連戦、チーム全員で戦ってきました。今回(川崎戦)はある程度、選手たちを温存して、次に迎えられます。体調は万全だと思うし、あとは、もうやるしかないです」
浦和はリーグ3連戦、勝点1を上積みしたものの、J1残留を確実にすることはできなかった。ただ、すべてはまず、このアジア王者のタイトルを掴むこと――。そこにクラブのすべての力を注ぐ。今季のACLで12試合8ゴールと驚異の記録を残してきた浦和のエースが、まずサウジアラビアの首都リヤドでの決戦に挑む。
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[取材・文:塚越 始]
Topics:Asia Champions League 2019 FINAL:Al-Hilal – Urawa Red Diamonds .