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【浦和】大槻監督の退場騒動、永木がエヴェを倒したのでは?JFA審判部が見解を示す

鹿島対浦和戦、浦和ベンチ前で揉み合いに。鹿島の永木を突き倒す形になった大槻監督が退場処分を受けた。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「Jリーグジャッジリプレイ」でオリバー副委員長は「もしもフィールドの別のところで起きていれば…」。

[リーグ 32節] 浦和 – 川崎/2019年11月5日18:30/埼玉スタジアム2〇〇2

 11月1日に行われた鹿島アントラーズ対浦和レッズ戦の80分過ぎ、浦和のベンチ前で選手同士の揉み合いのあと、永木亮太の胸を突き倒した浦和の大槻毅監督がレッドカードを受けて「乱暴な行為」により退場処分を受けた。そのため5日に行われる川崎フロンターレ戦、大槻監督は新規則により「出場停止」処分が科された。

 このシーンが『DAZN』の人気コンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、日本サッカー協会( JFA )審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長、Jリーグの原博実副理事長、タレントの平畠啓史さんが登場して議論を交わした。

 原副理事長は「大槻監督のこの行為自体は良くない。そこで規律委員会により、1試合の出場停止が決まったと聞いています」と語り、「私たち幹部はその委員会の場に入ることはできません。三権分離と言いましょうか、そこで下された判断が尊重され、決定事項として報告を受けました」と説明した。

 一方、その大槻監督の問題が起きる前、永木がエヴェルトンを倒したのでは? それが要因だったのではないのか、という意見があった。そういった声がSNSでも多く寄せられていたと、平畠氏はテーマに挙げた。

 そこでレイモンド・オリバー副委員長は、次のように詳しく解説した。

「この永木選手とエヴェルトン選手のケースが、もしもフィールドの別の場所で起きていたとします。その場合、主審は『落ち着きなさい』と二人に注意をして、それで済んでいたはずです。なので、この行為に懲戒処分を下す必要はないと思います」

 そのうえで新競技規則では、テクニカルエリアなどで、スタッフが「身体的」に選手に何かしら「攻撃的」な行為をした場合、自動的にレッドカードになると強調した。

「これはテクニカルエリアで起きています。大槻監督は自分たちの選手が投げられたと感じている、ということです。ただこの夏の競技規則の改正により、相手競技者に対し、体を使ったり、あるいは攻撃的な行為を行ったりした場合、そのチームスタッフには常にレッドカードが出る、ということになっています」

「どれぐらいの接触だったか、という如何にかかわらず、こういった行為が起きた場合は、必ずレッドカードを出さなければいけなくなっています」

 そのようにオリバー氏は、まず何よりも選手が守られていることを説明した。

 また90+5分、鹿島のキム・ヨンハ通訳がイエローカードを受けた(新規則では、スタッフもイエローカード「4枚」で出場停止になる)。

「(浦和のスローインを邪魔する形になったが)これは遅延行為ではなく、ゼスチャーをしたことに対する警告でした。扇動的、挑発的な行為が、イエローカードの対象です。付け加えるならば敬意も欠いています」

 そのように、コーチ陣をはじめベンチ入りしているスタッフに関しても、なぜイエローカードなのか? あるいはレッドカードなのか? 基準があって「罰則」が下されるという説明があった。

関連記事:【浦和】大槻監督「あの行為は間違いでした」。クラブが異例の独自制裁、Jは1試合出場停止

[文:サカノワ編集グループ]

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