【鹿島】町田浩樹が川崎戦、再び左SB起用。気合の浦和戦は「橋岡だったので」
鹿島の町田浩樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
家長昭博と対峙。さらに進化を遂げるチャンスだ。
[J1 31節] 鹿島 – 川崎/2019年11月9日14:00/カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ戦のスターティングメンバーが発表され、DF町田浩樹が直近の浦和レッズ戦に続いて左サイドバックで先発起用されることになった。
浦和戦ではクリーンシート(無失点)達成とともに、セルジーニョのゴールシーンを含めて左サイドからの攻略を体を張ってサポートした。そんな町田のモチベーションを一段と高めたのが、マッチアップで対峙した橋岡の存在だった。
東京五輪世代を目指すU-22日本代表では、心強いチームメイトでもある一方、いずれは18人枠を争うことになるライバルでもある。最終ラインのセンターとサイドをこなせるところも共通する(センターバックとしての信頼はいずれもまだ勝ち得ていないが)。
「(マッチアップしたのが)橋岡だったので、1対1にだけは負けないつもりで臨みました。ただヘディングが強かったですね」
浦和戦は橋岡に仕事をさせなことに神経を集中させた。ただ、そうして達成した無失点は、あくまでもチームとしての「意思統一ができていたから」と、チーム力――組織の勝利を強調していた。
「一人で守っているわけではなく、シラくん(白崎凌兵)がサポートをしてくれていたので、チーム全員で守備ができた結果だと思います」
U-22日本代表にも選ばれる町田自身は、リーグ2試合ぶりの出場(今季通算18試合・1得点)。今シーズンは当面、小池裕太と左サイドバックの座を争うことになる。そしてもちろん、センターでの出場も常にスタンバイできている。
「勢いづく勝利だと思います。ただ、まだ何も手に入れたわけではありません。このあとも1戦ずつ戦っていくだけです。(今季、川崎とは)アウェーではキツイ試合をして(3月1日/△1-1)、ルヴァンカップでも難しい試合をしたので(準決勝敗退)、しっかりホームで叩いて、目の前の1試合を追いかけていきたいです」
川崎戦では家長昭博、その背後の守田英正と対峙する。そんなツモワノとの対決、それは町田がさらに進化を遂げるチャンスでもある。
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[取材・文:塚越 始]