マリノス仲川がマラドーナばりのDF全員無力化ドリブル。札幌戦で衝撃ゴール
横浜FMの仲川輝人。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
横浜FMが4-2で勝利、鹿島を抜いて2位に浮上。
[J1 31節] 横浜FM 4-2 札幌/2019年11月9日/ニッパツ三ツ沢球技場
攻撃的スタイルを標榜する横浜F・マリノス対北海道コンサドーレ札幌の一戦は、計6ゴールが飛び交う打ち合いとなり、ホームチームが4-2で勝利を収めた。首位の鹿島アントラーズが川崎フロンターレに敗れ、ジュビロ磐田に勝ったFC東京が首位浮上。この結果、横浜FMが鹿島を抜いて2位に順位を上げた。その中で横浜FMの3点目、仲川輝人がハーフラインからDF全員を置き去りにする圧巻のゴールを決めてみせた。
試合開始早々の2分、エリキがGKク・ソンユンのコントロールミスを見逃さずボールを奪い、そのままシュートを流し込み、ホームチームに先制点をもたらす。さらに畳み掛ける横浜FMは4分、右サイドを攻略した仲川輝人のクロスに、再びエリキがヘッドで合わせて2点目を奪う。
ただし、札幌も負けていない。そこから運動量を上げて対抗すると、8分、福森晃斗のコーナーキックをジェイが合わせ、GK朴一圭の弾いたところを鈴木武蔵が押し込み1点を返す。
そこからは一進一退の攻防が続くなか――仲川のビッグプレーが生まれる。
23分、センターライン付近、マテウスが中央突破を仕掛けると、ボールがこぼれる。それを拾った仲川が躊躇わずドリブルを仕掛ける。すると、軽快なタッチから、そこにいたDF4人を無力化。一気に単独で持ち込み、最後はク・ソンユンもかわして3点目を決めてみせたのだ。
後半はアンデルソン・ロペスを投入した札幌が挽回したが、70分にマルコス・ジュニオールがPKで、74分に鈴木武蔵がこの日2点目をねじ込み、両チーム1点ずつ取り合った。
現在リーグ最多得点を決めている横浜がホームで4ゴールを決めて、通算ゴールも「60」に乗せた。
両チームのメンバーは次の通り。
▼横浜F・マリノス
▽先発
GK
1 朴 一圭
DF
27 松原 健
13 チアゴ・マルチンス
44 畠中槙之輔
5 ティーラトン
MF
6 扇原貴宏
8 喜田拓也
9 マルコス・ジュニオール
(84分→7 大津祐樹 )
FW
23 仲川輝人
(62→11 遠藤渓太)
17 エリキ
28 マテウス
▽控え
GK
31 杉本大地
DF
15 伊藤槙人
16 高野 遼
18 広瀬陸斗
FW
20 李 忠成
▽監督
アンジェ・ポステコグルー
▼北海道コンサドーレ札幌
▽先発
GK
25 ク・ソンユン
DF
3 進藤 亮佑
20 キム・ミンテ
(61分→10 宮澤裕樹)
5 福森 晃斗
MF
7 ルーカス・フェルナンデス
27 荒野 拓馬
8 深井一希
4 菅 大輝
9 鈴木武蔵
18 チャナティップ
(74分→23 中野嘉大)
FW
48 ジェイ
(HT →11 アンデルソン・ロペス)
▼控え
GK
1 菅野孝憲
DF
2 石川直樹
MF
26 早坂良太
19 白井康介
▽監督
ペトロヴィッチ
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[文:サカノワ編集グループ]