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吉田麻也2戦連続ベンチ、セインツ敗れ「酷い結果」と指揮官

日本代表の吉田麻也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

残留を争うエバートンにホームで敗れ、リーグ7試合勝ち星なし。国際Aマッチ期間、吉田はキルギス戦のみ参戦。

[プレミアリーグ 12節]サウサンプトン1-2エバートンFC/2019年11月9日/セント・メリーズ・スタジアム

 プレミアリーグのサウサンプトンFC対エバートンFCの一戦、サウサンプトンのDF吉田麻也はベンチ入りしたものの、出場機会を得られなかった。吉田はリーグ2試合連続で出場機会を得られず。チームはリーグ戦7試合勝ち星がなく、2部(チャンピオンシップリーグ)降格圏の19位から脱せずにいる。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督の進退問題も浮上してきた。

 試合は開始4分、コーナーキックからトム・デービスにヘディングで合わされて、ホームチームは先制点を与えてしまう。前半、サウサンプトンは1本もシュートを打てず、それでも後半立ち上がりの50分、ダニー・イングスのゴールで同点に追い付いてみせた。

 しかし……75分、リシャルリソン・デ・アンドラーデに再び勝ち越し点を許し、サウサンプトンは1-2でリーグ3連敗を喫した。吉田は退場者を出して9失点を喫した10節のレスター・シティFC戦以降、出場機会を得られずにいる。

 サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は試合後の記者会見で、「私たちにとって酷い結果になってしまった」と話した。

「率直に言って、今日の結果は私たちにとって酷いものでした。

 前半の開始早々に失点を許してしまい、それが響きました。選手交代をした後半開始直後、すぐに追いつけたのは良かったです。しかし今日私がポジティブに良かったと言えるのはこの時間帯だけでした。

 たくさんのスペースを相手に与えてしまい、勝ち越し点を与えてしまったことで、全てが台無しになってしまいました」

 RBライプチッヒを2位に導き、チャンピオンズリーグでもFCポルトに勝利を収めるなど実績を残して引き抜かれたオーストリア人指揮官だが、最近リーグ7試合勝ち星なしと低迷している。

 試合前にエバートンは17位にいて、勝てば順位でも逆転できた。指揮官はこの試合を「シックスポインターゲーム」と位置付け臨んだが、厳しい結果を突き付けられた。チームは19位に後退(2勝2分8敗)。

 サウサンプトンは次節、アウェーでアーセナルFCと、エバートンはホームでノリッジ・シティと対戦する。

 吉田はここまでリーグ戦7試合(553分)に出場。インターナショナル期間は、14日のアウェーで行われるキルギスタン戦のみ臨み(19日の親善試合ベネズエラ戦は招集外)、サウサンプトンに早めに合流できる。

 中断明けのアーセナル戦、降格圏に沈む苦しいチームを救う存在になれるか。ワールドカップ(W杯)予選でしっかり結果を残すとともに試合勘を取り戻して、セインツに勢いをもたらしたい。

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[文:サカノワ編集グループ]