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【引退セレモニー全文】山口DF坪井慶介「ベテランは必死にもがいてください」

山口の坪井慶介。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

2006年W杯出場、「幸せな18年間をありがとうございました」。

 レノファ山口のDF坪井慶介の引退セレモニーが11月16日の41節・モンテディオ山形戦(●2-3)の試合後に行われた。坪井は2002年に福岡大から浦和レッズに加入し、湘南ベルマーレを経て、昨季から山口でプレー。日本を代表するセンターバックとして活躍してきた18年間のプロのキャリアに終止符を打つことを決断した。

 坪井は1979年9月16日生まれ、東京都出身の40歳。通算成績はJ1リーグ315試合・1得点、J2リーグ32試合・0得点。日本代表40試合・0得点。2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)に出場している。

 坪井がセレモニーで語ったあいさつは次の通り。

――・――・――・――

 本来であれば感謝を伝えなければいけない方たちは、もっともっとたくさんいますが、今日この場では申し訳ないですが、控えさせていただきます。

 ですが、大切な人たちにあと少し感謝を伝えさせてください。

 長い間僕を見守り続けてくれた両親、そして兄、いつどんな時もパパが一番だと応援し続けてくれた子供たち、そして一番近くで僕を支え続けてくれた妻に、最大の感謝をしています。

 ありがとう。

 年を重ねた選手たちが少しずつ去っていきます。そして素晴らしい才能を持った若い選手たちが現れます。これはごく自然なことだと思います。

 けれども、ベテランの選手、これからベテランになっていく選手たち、自分が納得するまで必死にもがいてください。

 そして、そんな姿を見た若い選手たちが、何かを感じ、学び、大切なことに気付き、さらに素晴らしいサッカー選手へと成長していってくれることを願っています。

 最後にもう一度、長い間、僕を支え応援してくれた皆様に感謝を申し上げさせてください。

 幸せな18年間をありがとうございました。

――・――・――・――

 セレモニーでは、梅崎司と山田直輝(湘南ベルマーレ)、細貝萌(ブリーラム・U)、田中達也(アルビレックス新潟)、宮本恒靖(G大阪監督)からビデオメッセージが届いた。また、元浦和のチームメイトである小野伸二(FC琉球)、平川忠亮(浦和コーチ)がゲストで登場し、花束が贈られた。

 坪井は引退後、タレントとして挑戦する意向を示している。

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