【浦和 ACL決勝】ペルー代表MFに蹂躙された左サイド、どのように対策する?

浦和は関根が先発した場合、彼をより高い位置に押し出せるかがポイントに。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

24日にホームでアル・ヒラル戦。万全の関根で再び勝負か、槙野にマークさせるのか、宇賀神を登用するのか、あるいは――。

[ACL 決勝 2nd] 浦和 – アル・ヒラル/2019年11月24日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2

 アジアチャンピオンズリーグ( ACL )決勝の浦和レッズ対アル・ヒラルとの第2戦(セカンドレグ)が11月24日、埼玉スタジアムで行われる。アウェーでの第1戦を0-1で落とした浦和は最低でも1-0に持ち込むことが必要。ホームでの”逆転”で、通算3度目のアジア制覇を目指す。

 Jリーグの川崎フロンターレ戦を5日のナイターで終えて、そのままサウジアラビアに向かい実質的に中2日で9日のファイナル第1戦に臨んだ浦和は、日本時間の午前1時30分キックオフという厳しい状況下、シュート22本対2本、ボール支配率70パーセント対30パーセントと一方的に攻め込まれた。それでもGK福島春樹のビッグセーブなど粘り強い守備を見せ、最少失点で食い止め、ホームへの帰還に成功した。

 浦和は次戦、2点差勝利で逆転できる。また、1-0で90分を終えれば延長(アウェーゴールは適用されない)、そしてPK戦に突入する。

 ただし相手に1点を与えてしまうと(その時点で延長、PK戦はなくなる)、アウェーゴールルールにより、浦和が逆転するには3ゴールが必要になってしまう。守備にも細心の注意が必要となる。

 守備面で最も対策が必要とされるのが、浦和の左サイド。第1戦、アル・ヒラルの4-4-2の右MFカリージョにことごとく攻略され、そこから失点も喫した。

 アジアサッカー連盟(AFC)がまとめた決勝第1戦のヒートマップは下記の通り。左がアル・ヒラル、右が浦和で、プレー回数の多い地帯がより赤く染まっている。

ACL決勝第1戦のヒートマップ。←浦和の攻める方向 ※AFC公式サイトより

 ある意味、太いマジックで浦和のゴールまでの道筋を塗り潰されてしまっているような状況だ。同時に、ほとんど浦和は左サイドから攻めることができていなかったことも分かる。

 関根貴大が押し込まれて守備一辺倒になり、ペルー代表カリージョにかわされてピンチの連続となった。同サイドのストッパーはDFリーダー的な存在である槙野智章だったものの、彼の判断やベンチワークにより、そのミスマッチを修正できなかった点は第2戦に向けた課題に挙げられる。

 逆に言えば、ここをしっかり対策できれば、勝機を見出せると言える。

 浦和の大槻監督は11月15日の記者会見で、次のように”カリージョ対策”について語っていた。

「(左サイドに)違う選手を入れることもあり得るかもしれません。あとは関根が対処し、隣の選手との距離感や、そこにボールが入るところをどのように規制していくか、そういったところが現実的(な対策)だと思います。

 そこが彼らの強みであることは事実で、守備的な観点のみならずバランスとして、あそこの回数を減らすことがどうしたらできるのか。減らすだけでなく対峙する選手(カリージョ)についても、準備はしたいと思います」

 アル・ヒラルの2トップへのマーカーを明確にして槙野に対峙させるのか、コンディションの戻った万全の状態の関根に再び勝負させるのか、宇賀神友弥を登用するのか、あるいは橋岡大樹との左右のポジションを変えるのか――。そのあたりが選択肢に入ってきそうだ。

 立ち上がりでそこがしっかりハマるか。ハマらなければ、即修正できるか。ホームの大観衆の後押しを受けるなか、その重要となる攻防で、前みつを掴むようにしっかりと主導権も握りたい。

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[取材・文:塚越 始]

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