田中達也が引退セレモニーで語った『僕の一生の宝物』。浦和と新潟で21年、「ゴールや優勝の瞬間も素晴らしかったけれど…」
新潟の田中達也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
最後の公式戦で先発出場、交代時には審判と町田スタッフが花道を作る。
[J2 42節] 新潟 0-2 町田/2021年12月5日13:03/デンカビッグスワンスタジアム
今季限りでの引退が発表されたJ2リーグアルビレックス新潟の田中達也が12月5日、ホームでのFC町田ゼルビア戦で先発出場すると32分までプレーし、19歳の三戸舜介と交代した。交代する際には、新潟と町田の選手、さらに両チームのスタッフ、審判団も花道を作って、リーグ389試合目――その21年間のプロキャリアをたたえた。
田中は試合後のセレモニーで「浦和レッズで12年、アルビレックスで9年、その間に多くの人々に支えられてきました」とあいさつ。そして、次のように感謝の言葉を述べた。
「いつも愛情をもって指導してくれた監督、サッカーに集中できる環境を作ってくれたスタッフの皆さん……。
サッカーが上手くなりたい一心でともに切磋琢磨した仲間たち、いつも一番近くで一緒に戦ってくれた家族、そしていつも自分に期待し応援してくれたサポーターの皆さん。
ゴールすることや優勝することは素晴らしい瞬間だったけれど、僕のサッカー人生で、今言った多くの人達が僕の一生の宝物です」
田中はそのように出会った全ての人たちに感謝を伝えた。
「体の限界までボールを追いかけることのできた僕は、本当に幸せです。そしてこのビッグスワンで、オレンジのユニフォームを着て引退できるのは僕の誇りです」
永遠のワンダーボーイは最後、「来年こそは絶対に今いる選手たちが昇格に導いてくれると信じています、21年間ありがとうございました」と、チームメイトに新潟のJ1昇格への思いを託した。
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[文:サカノワ編集グループ]