【浦和】ACL準優勝、唯一で大きな収穫。2021年クラブW杯へプレーオフの権利獲得か
熱い応援を続けた浦和のゴール裏のサポーターにあいさつをして、顔を歪める興梠慎三(30番)と杉本健勇(14番)、槙野智章(5番)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
2020年の準優勝チームとホーム&アウェーで決戦?
[ACL 決勝 2nd] 浦和 0-2 アル・ヒラル/2019年11月24日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2
※2勝のアル・ヒラルが優勝
浦和レッズはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝で敗れ、今シーズンの無冠が確定した。次はJ1リーグ残留を確定させることが「ノルマ」になり、週末は2位のFC東京とアウェーで対戦する。J1は最近4試合1分3敗、13試合でわずか1勝しか挙げられずにいる。今回はACL決勝を落としたことでのフィジカル面に加え、メンタル面のダメージをいかに払拭するかがポイントになる。とりわけ最近元気のない(力を発揮できない戦術的な問題もあるが)、関根貴大、橋岡大樹の両ウイングがもう一度躍動できるかがカギを握りそうだ。ただ、彼らのみならずよりフレッシュな選手が起用される可能性もある。
また、ACL準優勝に終わった浦和だが、その”決勝進出”が非常に大きな意味を持つことになりそうだ。
現在毎年開催されているクラブ・ワールドカップ(W杯)は、2021年から4年ごとに24チーム制で開催されることが決まった。2021年の第1回大会は上海で6月17日から7月4日まで開催される。
アジア(アジアサッカー連盟=AFC)枠は、開催国枠を除いて3枠。『AP通信』によると、出場権は2019年と2020年のACL王者にまず与えられる。あと1枠は両大会の準優勝チームがホーム&アウェー制で、プレーオフを行うという。ただし、一つの国からの枠は2チームまでとして、重複する場合どうするかは改めて検討される。
ただ、この情報はAFCやFIFAからの正式な発表ではなく、この記事のみでしか報じられていない。そのため、まだ半信半疑ではある。果たしてスケジュールが詰まっているなか、ホーム&アウェーの試合を組むことができるのかどうかなどの課題や疑問も残る。
もちろん今回優勝を決めていれば、まず出場権を確実にしていた。ただ、そのプレーオフ案が本当であれば、浦和としては”敗者復活戦”ではあるが、ビッグチャンスを得られることになる。
一方、欧州サッカー連盟(UEFA)や、そのうちのいわゆるメガクラブは、そもそもこの大会案に反対している。まだ変更がある可能性もあり、やはり詳細について決定されるまで待ちたい。
もちろん、浦和はそのチャンスを得られるのであれば、現在よりも数ランク、クラブとチーム力を上げる必要がある。
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[文:サカノワ編集グループ]