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【J1参入PO】下剋上へ山形が大宮勝利!無念の高木監督「攻撃を改善できなかった自分の責任」

大宮アルディージャ。(C)SAKANOWA

一方、山形の木山監督は選手たちに「点を取るために、より強い守備をしていこう」と強調。

[J1参入PO 1回戦] 大宮 0-2 山形/2019年12月1日/NACK5スタジアム大宮

 J1参入プレーオフ1回戦が12月1日に行われ、モンテディオ山形が大宮アルディージャに2-0で勝利、徳島ヴォルティスが1-1でヴァンフォーレ甲府と引き分け(成績上位が勝ち上がり)、それぞれ2回戦にコマを進めた。J1・16位とのJ1参入決定戦を目指して、徳島対山形の2回戦は12月8日13:05から鳴門・大塚ポカリスエットスタジアムで行われる。

 下剋上なるか――。山形が敵地で勢いをつける勝利を収めた。焦れずに耐えて迎えた73分、左サイドを崩してオウンゴールから先制。さらに82分、本田拓也のパスに山岸祐也がボレーで合わせ勝負を決定づける一撃!

 終わってみれば、試合の主導権を握りながらシーズン6位の山形が3位の大宮にしっかりと勝利を収めた。

 木山隆之監督は試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。

「しっかり選手たちが力を出し切ってくれました。たくさんのサポーターが来てくれたなか、勝つことができて良かったです。お互いにマッチアップ(同システム)していますが、どちらかというと、大宮さんのほうがアドバンテージがあり、『しっかり守る』という感じで、自分たちがボールを握れていたと思います。シュートまで持ち込めるシーンはそこまでなかったものの前半は0-0でいいと。後半勝負を仕掛けていこうという話をしていました。そこで後半、いい形で点が取れて、ゲームを動かせて良かったかなと思います」

「前半は守備ができていて、そこから前へ出ようとして、私たちの良いところが出なくなってしまってはいけない。そこを継続しながら、1点取るために、より強い守備をしていこうという話をしました」

 そして徳島戦に向けて、「しっかりトレーニングして、準備し、力を出し切るだけです。強い相手のアウェーに行きますが、勝って帰ってこられるように頑張りたいと思います」と意欲を示した。

 一方、大宮の高木琢也監督は、沈痛の面持ちで語った。

「残念な気持ちでいっぱいです。お互い同じようなシステムで戦うなか、戦況を見るなかでは、山形さんが上手くサイドを生かし、中盤からのパスで上手く散らされたなと思います」

 また、後半開始からシモビッチに代えてファンマを投入した意図について、「時間帯で少しブロックを作る時間帯が多かったので、そこから攻撃となったら運動量が必要で、ロビンの良さがちょっと出せないかなということでファンマにして、流れを変えようという考えはありました」と説明した。

 レギュラーシーズンは40節から3試合連続ドローで終え、その嫌な流れを断ち切れなかった。1試合は無得点、2試合連続で1得点しか奪えずにいた。指揮官は攻撃面で”刺激”を与えらなかったことを悔やんだ。

「ここ数試合の結果が、この結果につながったかなと感じます。チーム全体としては練習から稼働していましたが、なかなかアタックのところ、点を取るところを改善できなかったのは自分の責任だと思います。最終的に攻撃に響いてしまったところはあると思います」

 そして高木監督はファンに対し、「たくさんのファンが集まってくださったなか、勝たなくていけないゲームでした。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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