【松本】反町監督が辞任。湘南戦後のラストメッセージ「胸を張っていい」「まだ発展途上のクラブ」
松本の反町康治監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
8シーズンにわたり指揮。松本にJリーグを根付かせ、二度のJ1昇格に導く。
[J1 34節] 松本 1-1 湘南/2019年12月7日/サンプロ アルウィン
松本山雅FCは12月8日、反町康治監督が2019シーズンをもって辞任すると発表した。後任監督は未定。
反町監督は1964年3月8日生まれ、55歳。埼玉県出身。8シーズンにわたって指揮を執り、松本の地に山雅を根付かせるとともに、二度のJ1昇格を果たした。しかし今シーズンは17位に終わり、前回に続き1年でのJ2降格を喫した。
反町康治監督はクラブを通じて「8年間にわたり、たくさんのご指導ご鞭撻、サポートありがとうございました。この経験は何事にも変えがたいものです。 クラブの益々の発展を願ってやみません。ありがとうございました」と語っている。
また、指揮官は12月7日の最終34節・湘南ベルマーレ戦(△1-1)後のフラッシュインタビューで、次のように”ラストメッセージ”を語っていた。
「後半ほとんど我々がシュートで終わったシーンが多かったんですが、まあ、今シーズンを象徴するようにフィニッシュの精度であるとか、最後のパスの精度など足りないところが出てしまったと思います。苦しい時間帯で先制され、最後、捨て身で行って何とか勝点1を得られて、これで最下位から抜け出せて、来年のルヴァンカップにも少なからず影響を与えられて、その意味では嬉しく思います」
二度目のJ1挑戦。しかし再び1年でのJ2降格となってしまった。この1年について指揮官は、「苦しいシーズンでしたが、最後までサポーターが声の限り声援を送ってくれたなか、我々も最大限できる限りの力を出したと思っています。今日かなりアップダウンの走力が問われる試合でしたが、決して負けていなかったと思いますし、そこは胸を張っていいと思います」と、ハードワークを怠らないスタンスを貫いたことを評価した。
そして、松本の未来について問われると、反町監督は次のように言った。
「そこは僕が直接言うわけには行きませんけれど、まだまだ発展途上のクラブだと思います。より上を目指して頑張ってもらいたいというクラブだと思います」
クラブはそのメッセージをどのように捉えているのだろうか。
果たして、反町監督は来季もどこかのクラブで指揮を執るのか? そして松本は新監督にどのような人材を迎え入れるのか? 将来、指揮官がまた松本に戻る日も訪れるか――?
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[文:サカノワ編集グループ]