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武藤対吉田は実現せず。セインツ逆転負けも「シーズンベストのパフォーマンス」と指揮官

日本代表の吉田麻也(22番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ニューカッスルに2-1で逆転負けを喫する。武藤はやはり移籍か…。

[プレミアリーグ 16節]ニューカッスル 2–1 サウサンプトン/2019年12月8日/セント・ジェームス・パーク

 ニューカッスル・ユナイテッドFCとサウサンプトンFCの一戦、サウサンプトンが後半開始早々に先制したが終盤に2失点を喫して逆転負け。リーグ戦の連勝は2でストップした。セインツは4勝3分8敗(18得点・35失点)の勝点15で18位となり、再びチャンピオンシップ(実質2部リーグ)降格圏に順位を下げた。

 この試合、ニューカッスルの武藤嘉紀とセインツの吉田麻也の日本人対決が注目された。しかし武藤は6試合連続でベンチ入りメンバーから外れ、吉田もベンチ入りしたものの2試合連続での出場機会を得ることはできなかった。

 サウサンプトンは52分、自陣からのロングパスに抜け出したダニー・イングス5試合連続のゴールで先制する。しかし68分にサイドからのクロスにジョンジョ・シェルビーのヘディング弾でニューカッスルに同点とされる。そして88分ミドルシュートのこぼれ球をフェデリコ・フェルナンデスに押し込まれ勝ち越しを許した。その後の反撃も及ばず、セインツはプレミア・リーグ4試合ぶりの黒星を喫した。

 リードを守り切れなかったもののサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は試合後のインタビューで「チームのパフォーマンスは今シーズンベスト」と胸を張った。

「我々にとってフラストレーションが溜まる結果でした。開始65分くらいまではシーズンの中でベストと言ってもおかしくないくらいのパフォーマンスを見せていましたし、相手がボールロストした時のプレッシングは素晴らしいものでした。アウェーでチャンスを作るのは簡単ではないですから。

 しかしニューカッスルがロングボールを多用するようになってきてから守るのが難しくなってしまいました。同点に追いつかれたあと、決定機がありましたが、そのチャンスを活かさなければいけません。パフォーマンスは十分でしたが、勝点を手に入れることができないのはとても残念です」

 指揮官は結果には不満を残すものの、チーム全体のパフォーマンスについてはむしろ好感を抱いているようだった。

 終盤にリードを守り切れなかったサウサンプトンは次節、守備陣の再編により吉田の先発復帰もあるだろうか。出場機会を得られれば、再びレギュラー争いに食い込みたいところだ。

 一方、武藤は1か月以上ベンチ入りメンバーに入れない厳しい状況が続いている。現地メディアでは、1月に開く市場で移籍するのではないかと伝えられ、果たして本人はどのような決断を下すのだろうか。

 次節ニューカッスルはアウェーでバーンリー・FC、サウサンプトンはホームで勝点差1の16位ウェストハム・ユナイテッドFCと戦う。

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[文:サカノワ編集グループ]

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