フィテッセ公式サイトが本田退団を正式発表「将来のあらゆる成功を願う」
フィテッセの本田圭佑。※フィテッセ公式ツイッターより(@MijnVitesse)
本田のアーネムでの短い冒険に感謝。
オランダ1部リーグのフィテッセは12月23日、SNSですでに自身が公表していた元日本代表MF本田圭佑の退団を正式に発表した。クラブは「本田のアーネムでの短い冒険に感謝するとともに、今後のあらゆる成功を願っています」と、4試合の出場に終わった33歳のアタッカーに謝意を伝えている。
公式サイトは「本田とフィテッセは別々の道を進むことに」と題して、次のように報告している。
「本田は11月上旬にフィテッセと契約をかわし、エールディビジ(オランダ1部リーグ)の4試合に出場しました。
日本人ミッドフィールダーは次のように説明しています。
『私がここに来た時の使命は、シチュエーションを変えることでした。しかし、私はそのミッションを達成できませんでした。
そしてレオニード・スルツキはクラブを去りました。私は少なからずその責任を感じています。
だから、この冬(中断期間)を終えたあと、ここでプレーすべきだとは思えませんでした。
ただチームメイトやサポーターの皆さんが、私を大切にしてくれたことには感謝の想いしかありません』
本田はスパルタ・ロッテルダムとのアウェーゲーム(編集グループ注:0-2で敗れる)でデビューし、フィテッセで4試合に臨みました。
フィテッセはアーネムでの本田の短い冒険に感謝し、将来のあらゆる成功を願っています」
クラブはそのように、本田を快く送り出している。
冬の欧州の移籍市場は1月1日に開く。そこで本田が再び”勝負”するための決断であったことも分かる。
本田はフィテッセ加入が決定したあと、『Abema TV』のインタビューで、「スペイン挑戦への思い」を次のように語っていた。
「ビッククラブということではなく、行きたい国があり、そこからのオファーを待っていました。最悪の場合、冬(の移籍市場[来年1月]が開くまで)待とうかと思いました。
ただオランダリーグでプレーできるのであれば、もしかしたら冬に移籍する可能性も含め、悪くない選択かと思いました。(冬に再移籍することも?)ゼロではないです」
「(プレーしたい希望は)スペインでプレーしたくって。ただ、スペインのヤツらが僕の実力を見誤り、なかなかオファーを出してくれないんで。今、自分が目指しているのが(東京)オリンピックと明確で、そこに出て勝つことを考えた時、一番、自分がどのように成長すればいいか逆算したところから『スペイン』に集中していました」
もちろん、そこから再び思考が変化している可能性もある。ただ、やはりスペインにこだわるのだろうか?
むしろフィテッセで4試合プレーできたことをも”ポジティブ”に捉え、本田は新たな新天地を探すことになる。
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[文:サカノワ編集グループ]