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【高校選手権】浦和加入内定の武田英寿が50mランから今大会3点目「優勝へ一歩近づいた」。青森山田が昌平に競り勝つ

青森山田の武田が昌平戦、前半終了間際に大きな1点を決める!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

連覇に向けてベスト4進出、埼スタのピッチへ。

[高校選手権 準々決勝] 青森山田 3 – 2 昌平 /2020年1月5日/等々力陸上競技場

 全国高校サッカー選手権準々決勝、注目を集めた一戦は青森山田(青森)が3-2で昌平(埼玉)に競り勝ち、準決勝進出を決めた。青森山田は前半に浦川流輝亜、後藤健太、そしてキャプテンの武田英寿がゴールを決めて3得点を奪取。一方、昌平は後半に須藤直輝、山内太陽の2ゴールで逆襲したが、あと一歩及ばなかった。

 試合は立ち上がりから主導権争いが続くなか、次第に青森山田が押し込む。迎えた10分、右サイドからのクロスに浦川が合わせて、今大会初ゴールとなる先制点を奪取。さらに19分、後藤が追加点を決める。

 前回王者の勢いは止まらない。前半ラストプレーでは、浦和レッズへの加入が内定している武田がセンターライン付近で左サイドへ展開。そのままゴール前へ約50メートル駆け上がり、左サイドからのクロスに身体ごとヘッドでねじ込み、リードを3点に広げる。

 しかし――昌平の反撃がここから始まる。

 後半押し込まれながらも、少ないチャンスを見逃さず、相手ミスから須藤がまず1点を返す。さらに残り5分、途中出場の山内が決めて1点差に詰め寄る。

 試合終盤はまさに死闘の様相を呈した。しかし最後は藤原優大を中心とした青森山田のディフェンス陣が守り切り、3-2でベスト4――埼スタ決戦へと駒を進めた。

 青森山田の黒田剛監督は試合後のインタビューで、「20分ぐらいまでは無失点で行きたかったが、1点の返され方があまりに悪く、ミスが出てしまいました。(準決勝に向けて)多少ケガ人が出てきているので、しっかり休んで一週間後、一戦必勝で頑張りたいと思います」と語った。

 また、先制点を決めた浦川は「点を決められたことは嬉しいです。なかなか得点が取れないなか、使い続けてくれた監督に感謝したいです」と語った。

 そして今大会3点目を決め、結果的にそれが決勝点になったキャプテン武田は、「目標にしてきた優勝に一歩近づけたので、しっかりコンディションを整えて、次の試合に臨みたいと思います」と力強く語った。

 青森山田は1月11日の埼玉スタジアムでの準決勝第1試合(12時5分開始)、帝京長岡(新潟)と仙台育英(宮城)の勝者と対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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