【高校選手権】浦和加入内定、青森山田の武田英寿が反骨の誓い「こんな悔しい負けはない」
全国高校選手権の決勝、静岡学園に敗れて呆然とうなだれる青森山田の武田英寿。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
PKで貴重なチーム2点目を決めたが。「2-0からの戦い方があまり上手くなくて――」
[高校選手権 決勝] 静岡学園 3-2 青森山田/2020年1月13日/埼玉スタジアム2002
全国高校サッカー選手権決勝、青森山田(青森)のキャプテンを務めるMF武田英寿は、静岡学園(静岡)からPKで貴重なチーム2点目を決めた。しかし、そこから3失点を喫しての逆転負け……主力として臨んだ昨年に続く全国連覇の夢を叶えることはできなかった。「これほど悔しい敗戦はありません」と、このあと浦和レッズに加入する18歳のレフティは唇を噛み締め前を向こうとしていた。
青森山田の10番に、相当な重圧がかかっている。それがヒシヒシと伝わってくる33分のPKだった。
青森山田の1点リードのなか、ラインの背後に抜け出した武田が、飛び込んできたGKの手にかかって倒れPKを獲得。チームメイトから託されたボールを、ゆっくり時間をかけて、自らの間合いでペナルティマークにセットする。そして深く息をして、左足でしっかりとコントロールしたキックをゴール隅に突き刺した。
昨季覇者が2点リードに――。勝負あった、かに思われた。
しかし、そこから静岡学園の怒涛の反撃に遭うと、それを止めることができない。
「試合の入り方は準決勝が悪かったので、そこを改善して、どんどん前からボールを奪いにいけていました。ただ、このチームは2-0からの戦い方があまり上手くなくて、最後にその悪い癖が出てしまいました」
武田は試合を振り返る。
「奪ってからカウンターを狙っていた前半は上手くいきました。後半はポジショニングが悪く、押し込まれると前へ出ていくことができなくなり、そこで難しくなりました」
青森山田も盛り返した。ただ結果的にロングスローによるパワープレーは、逆に静岡学園にボールを持たれると時間を使われてしまう相手ペースに持ち込まれ、追いつくことはできなかった。
「このチームは勝てない、弱小だと言われるなかでキャプテンになり、みんなに支えられてきた1年間でした」
このあと武田は、新たに赤いキットを着て、プロとして浦和レッズでプレーする。
「こんな悔しい負けを、これまで味わったことはなかったので、こういうことがないように、ずっと勝ち続けられるように努力していきたいと思います」
武田はそのように誓った。
敗戦からのリスタート。表彰式が終わったあと、埼スタに残っていたたくさんの観衆から、今大会を通じて逞しく成長した背番号10に熱く温かい拍手が送られていた。
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[文:サカノワ編集グループ]