【東京五輪】初の「オリ・パラ同一デザイン」。公式服装を発表

開会式は白のジャケット＆赤のパンツに。式典用は「力強く爽やかなフォーマリティ」。

　東京2020オリンピック・パラリンピック日本代表選手団の公式服装の記者発表会が１月23日に都内で行われ、「日本を纏う」をコンセプトした日本の選手団とスタッフが着用する開会式・式典用のウェアが発表された。今回は「共生」をテーマに、初のオリンピック・パラリンピック同一のデザインが採用された。

　開会式用公式服装は、白と赤が特徴的。ストレッチを高めてなめらかな肌触りを実現している。白のジャケットには日本古来の伝統柄で、縁起が良いとされる「工字繋ぎ」を陰影でプリント。優れたストレッチ性と通気性を併せ持った素材を使用し、シワにもなりにくい。

　一方、式典用公式服装は、「力強く爽やかなフォーマリティ」をテーマに作製された。優美な光沢のある紺色のジャケットに、爽やかな真っ白のパンツを合わせた式典にふさわしいスタイルになっている。素材は夏に快適と言われる麻100パーセントを使用し、ニット地に編み上げることで、可動性と通気性を高めている。

　記者発表会に登壇した東京2020オリンピック日本代表選手団の福井烈団長は「初めてのオリ・パラ同一のデザイン。今から背筋が伸びて、より気が引き締まる思い」、日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長は「まさに共生社会の象徴。日本での変化を全国に響き、浸透してほしいと願っている」と語った。

　また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長は「社会のテーマである共生に向けて、両団体には先頭に立って推進していってもらいたい」と期待を寄せ、AOKIホールディングスの青木擴憲会⾧は「過去大会の約２倍となる1600人の選手団になる壮大な規模。理念である『お役に立つ』という立場からベストを尽くしていきます」と話した。

　そのあと、ウェアに身をまとった瀬戸大也（競泳）、三宅宏実（ウエイトリフティング）、黒木茜（馬場馬術）上山友裕（パラ・アーチェリー）、前川楓（パラ・陸上競技）土田和歌子（パラ・トライアスロン）が登壇。

　瀬戸は「すごくストレッチが効いていて、着ていて疲れません。とても着心地がいいです」、三宅は「とても軽くて、柔らかい色合いがとても素敵だと感じました」と着用した感想を語った。

　東京オリンピック開幕まで、あと183日――約半年に迫った。上山は「絶対に成功してやるぞ、と１日１日を大切にやっていきたい」、前川は「ユニフォームを着て、始まっていくんだなと実感し、これから練習を大事にしていきたい」と抱負を語った。

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[文：サカノワ編集グループ]