武漢でプレーする元浦和ラファエル・シルバ「誰もが路上に出るのを恐れている」
2017年のACL決勝アル・ヒラル戦でゴールを決めた浦和のラファエル・シルバ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「誰もが動揺している」「武漢にいる中国人の友人が心配です」
新型コロナウイルスの発生源と見られる中国武漢にある同国超級リーグ「武漢卓爾足球倶楽部」でプレーする元浦和レッズのFWラファエル・シルバが、現地にいる友人の状況などを語った記事がブラジルメディア『スポーツ・バズ』に掲載された。
悲願の1部昇格を果たしたラファエル・シルバらチームは、このプレシーズン、まず広州で活動を開始。その後、スペインのセビージャでキャンプを行っている。
その最中、今回の新型コロナウイルスの武漢からの感染拡大が報告された。
ラファエル・シルバはスペインメディアのインタビューに応じ、次のように語っている。
「チームは広州で活動を開始して、私はすでにスペインに来ています。まだ武漢の街に行っていません。それは本当に神のお陰です」
一方、ラファエル・シルバは友人と連絡を取り続け、武漢の様子を聞いているそうだ。
「都市部にいる友人と連絡を取り合っていますが、誰もが路上に出るのを恐れていて、誰もが動揺していると言っています」
2017年に浦和でプレーしてアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝アル・ヒラルとの第2戦(〇1-0)、ホーム埼玉スタジアムで”優勝決定ゴール”を突き刺してみせた。ブラジル人アタッカーは翌年途中、高額の違約金と年俸を条件に契約を結び武漢への移籍を選択。昨季2部優勝を成し遂げた。
「幸いにも私の家族が武漢にいないことには感謝していますが、武漢を離れることなく生活している中国人の友人が心配でなりません。この事態がすぐ解決されることを望みます」
そのようにラファは語っているという。
1月26日現在、中国保健当局は、このウイルスによる患者数は中国のみならず日本(4人)を含め13か国で2000人、死者数も50人を超えた。日本国内でもワクチンの開発が早急に進められている。
ラファエル・シルバは1992年4月4日生まれ、27歳、ブラジル出身。スイスのACルガーノを経て、2014年から16年までアルビレックス新潟、17年から18年途中まで浦和でプレーし、武漢に移籍している。
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics:Wuhan Rafael Silva talks about Novel coronavirus.